ホンダF1長谷川祐介
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好結果にも浮かれないホンダ、依然タフな戦いを予想も「スペック3.7の成果を確認」F1イタリアGP 2017《初日》

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F1カレンダーの中で最もエンジンパワー要求の激しい伊モンツァ・サーキット。スパから続く超高速サーキット2連戦での厳しい戦いが予想されたマクラーレン・ホンダであったが、フタを開けてみれば初日を7番手と8番手で締めくくり、トップ3チームに次ぐ第4のチームに名乗りを上げる結果となった。

大健闘とも言えるパフォーマンスを示した事で、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンの両ドライバーが好感触を得た一方、ホンダのトップを務める長谷川祐介は浮かれた様子を全く見せず、決勝では難しい戦いを強いられる事になると語り、依然として慎重な姿勢を崩さない。

長谷川によれば、午前のフリー走行でアロンソのマシンに搭載された最新版スペック3.7エンジンは、予期された通りのパフォーマンスを発揮したと言う。アロンソには35グリッド降格ペナルティーが科せられるが、これはMCL32とのマッチングが期待される次戦シンガポールGPへの布石であり、FP2以降のセッションではベルギーGPで使用したスペック3.5が積まれている。

金曜初日のフリー走行を振り返って長谷川が発表したコメントを以下に紹介する。長谷川は、予選Q3進出を目標に掲げている。

新エンジンはポジティブだが、レースは厳しい戦いになる

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

特に午前中がそうでしたが、今日は不安定な天候だったにも関わらず、計画通りに走行プランを完了することができました。

我々ホンダは、今週末のイタリアGPにアップデートされた新しいエンジンを持ち込み、FP1でフェルナンドのマシンに搭載しました。これによって日曜の決勝ではペナルティーを受けることになりますが、可能な限り早いペースで新型エンジンを導入することは我々にとって重要なことです。トラック上でテストした結果、期待していたようなポジティブなパフォーマンスを確認することができました。

FP2の開始前には、フェルナンドのパワーユニットをベルギーGPのレースで使用したものと交換しました。彼は週末の残りをこのエンジンで過ごすことになります。フェルナンドのエンジン交換を迅速に行ってくれたチームの皆にお礼を言いたいと思います。

ストフェルもまた、計画されたプログラムをやり遂げ、全体として7番目に速いタイムで1日を終えました。非常に素晴らしいグランプリのスタートになったと思います。

ここモンツァはエンジンパワーに厳しい特性を持っていますので、我々にとって厳しいレースになることに疑いはありません。明日の予選Q3進出を目指して作業を続けて行くつもりです。


FP1の順位結果と詳細についてはフリー走行1回目の結果とダイジェストを、FP2についてはフリー走行2回目の結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。3回目のフリー走行は、日本時間9月2日(土)18時から、予選は同日21時からモンツァ・サーキットで行われる。

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