ガレージから出るルイス・ハミルトン
copyright MercedesAMGF1

F1イタリアGP《FP1》結果とダイジェスト / メルセデスが1-2、苦戦予想のホンダは9番手に食い込む

  • Published: Updated:

時折小雨がぱらつき、終盤にはウェットコンディションとなった2017年第13戦F1イタリアGPのフリー走行1、ルイス・ハミルトンがトップタイムを記録、2番手にバルテリ・ボッタスが続いた事で、メルセデス勢が1-2を決めてみせた。ホームレースのフェラーリ勢はセバスチャン・ベッテルが3番手、キミ・ライコネンが4番手タイムも、比較的大きなタイム差をつけられた。

最強パワーを誇ると目されるメルセデスAMG、ランキングを2位で追いかけるハミルトンは「このエンジンのマイレージを抑えておきたいんだけど…」と早めのピットイン。チャンピオンシップ争いを考慮してエンジンをケアするため、走行距離を意図的に留めた。

降水確率60%の中で行われたFP1、計画された走行プログラムを可能な限りこなすため、各チームは慌ただいセッションを過ごすことになった。午後のFP2では雷雨の予報が出ている。

2017年F1イタリアGPフリー走行1順位結果
©F1

2強に続いたのはレッドブル、ダニエル・リカルドが5番手、マックス・フェルスタッペンが6番手という結果だった。共にエンジン交換によるグリッド降格ペナルティーが科せられる予定であるため、二人は決勝を見据えてのオーバーテイク重視のセットアップを評価した。

エンジンパワー要求が激しいモンツァ・サーキット、厳しいレースを予想していたマクラーレン・ホンダ勢は、ストフェル・バンドーンが9番手に食い込んだ。ホンダへの柔和路線変更に話題が集まるフェルナンド・アロンソは15番手という結果に終わった。

直線スピードの速いフォース・インディア勢はレッドブルに次ぐ4番手チームとなった。セルジオ・ペレスが7番手、エステバン・オコンが8番手タイムをマークした。

モンツァでのラップタイムの鍵は最高速、可能な限り直線スピードを稼ぎたい各チームは、車高を低くしたり薄めのリアウイングを搭載するなどしてダウンフォースを限りなく少なめに抑えた。その結果リアを滑らせるマシンが続出、中でもレッドブルの2台はコーナリングでの車体安定性に欠けていた。

2017年F1第13戦イタリアGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.537 28
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:21.972 +0.435 31
3 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:22.652 +1.115 24
4 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:22.689 +1.152 28
5 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:22.742 +1.205 28
6 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:22.749 +1.212 23
7 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:23.317 +1.780 36
8 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:23.400 +1.863 34
9 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:23.465 +1.928 24
10 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:23.561 +2.024 37
11 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:23.680 +2.143 22
12 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:23.973 +2.436 22
13 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:23.991 +2.454 30
14 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:24.012 +2.475 27
15 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:24.015 +2.478 17
16 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:24.079 +2.542 22
17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:24.542 +3.005 17
18 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:25.166 +3.629 21
19 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:25.223 +3.686 26
20 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:25.687 +4.150 17

コンディション

天気小雨
気温22℃
路面温度24℃

セッション概要

グランプリ名 F1イタリアGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 モンツァ・サーキット
設立 1922年
全長 5793m
コーナー数 11
周回方向 時計回り

F1イタリアGP特集