2020年の第104回インディアナポリス500マイルレースの最初のプラクティス走行が、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス現地8月12日(水)に行われ、2週間に及ぶイベントの幕が上がった。

トップタイムを記録したのはジェームズ・ヒンチクリフ（アンドレッティ・オートスポーツ）。2016年インディ500のポールシッターは、29号車ジェネシス・ホンダで40秒0844（時速224.526マイル）のベストラップを記録した。

2番手にはマルコ・アンドレッティ、4番手にはライアン・ハンター=レイが続き、アンドレッティ・オートスポーツ勢がトップ4の内の3ポジションを占拠。好調のスタートを切った。3番手はスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）という結果となり、ホンダエンジン勢がトップ4を独占した。

© Indycar、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は13番手。チームメイトのグレアム・レイホールは25番手、3台目を駆るスペンサー・ピゴットは26番手に並んだ。

アロー・マクラーレンSPから参戦する2度のF1ワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソは周回数が29ラップに留まった点が気がかりではあるものの5番手につけた。来季よりルノーでF1復帰を果たすスペイン人ドライバーにとって、今年のインディ500は世界3大レース全制覇のラストチャンスとなる可能性がある。

© Indycar 、フェルナンド・アロンソ

この日行われたプラクティスは6時間半に及んだ。メカニカルトラブルを抱えたベン・ハンリー（ドラゴンスピード）を除く32名がトラフィックの中でのセットアップ作業に取り組むとともに、今季より新たに導入されたエアロスクリーンの感触をIMSオーバルコースで確かめた。

セッションはベテラン、ルーキー・オリエンテーション・プログラム、ベテランリフレッシュテスト、そして全車参加のプラクティスに分けて行われた。全車計2,444周に及んだこの日は無事故で締めくくられた。最多周回数を刻んだのはマーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）で、129周を走り込んだ。

オリバー・アスキュー、ダルトン・ケレット、パトリシオ・オワード、アレックス・パロウ、リーナス・ヴィーケイの5名全員がルーキーテストを消化。ベテランのリフレッシュテストを受ける必要がある8人のドライバーのうち7人は必須のラップを終え、ベン・ハンリーは明日再びテストに挑戦することとなった。

2日目となる8月13日(木)のプラクティス2は、全ドライバーを対象として現地午前11時から午後5時30分まで行われる。

2020年のインディ500は、例年通りGAORAスポーツがテレビ放映する。8月15日(土)28時～31時に予選1日目が、8月16日(日)26時～29時に予選2日目が、そして8月23日(日)26時から決勝レースが生中継される。視聴には「スカパー！」の他、ケーブルテレビの「J:COM」や光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」との契約が必要となる。

スカパー！

2020年インディ500 プラクティス1結果