2020年第104回インディアナポリス500マイルレースを前にした最後のプラクティス=カーブデイが、米国インディアナ州現地8月21日(金)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）で2時間に渡って行われ、メキシコのモンテレー出身のパトリシオ・オワード（マクラーレンSP）が時速225.355マイルのトップラップを記録した。

予選15番手のオワードは「レースデーに向けて、トラフィック走行における最高のマシンを用意することが凄く重要だ。僕にとっては初の”500″になるけど、集団の中でもしっかり追従でき、最終的に後退してしまうクルマではなく、前に進めるクルマに仕上げられるかどうかが大切だと思っている」と語った。

マクラーレンSP勢は、世界三大レース全制覇=トリプルクラウンの野望達成を狙うフェルナンド・アロンソが23番手と沈んだ一方、もう一台を駆るルーキーのオリバー・アスキューが5番手につけ、2台がトップ10に入った。

アロンソは「今日は幾つかの項目をテストする最後の機会だった。上手く機能して問題なかったものもあれば、そうではないものも幾つかあった。日曜は今日とは完全に異なる一日だ。より暑くなりそうだし、コンディションに合わせ込めるよう頑張ってみる」と語った。

2017年のインディ500チャンピオン、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は224.580マイルで4番手につけた。佐藤琢磨は、2番グリッドのスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）とポールシッターのマルコ・アンドレッティ（アンドレッティ・オートスポーツ）と並び、日曜のレースを最前列3番手からスタートする。この日のディクソンは2番手、アンドレッティは28番手という結果だった。

「素晴らしいカーブデイになったと思います」と佐藤琢磨。

「再確認したいことが幾つかあったのですが、望んでいたものを手に入れる事ができました。準備は万全です。これからチームメイト3人でデブリーフィングを行いデータを確認します。今日はチームの皆が素晴らしい仕事をしてくれました。日曜日のレースが待ちきれません」

28番手に沈んだアンドレッティはクルマに問題を抱えていたようで「好ましくない箇所が幾つか確認された。レース前に見つけられたのはポジティブだ。すこし難しい一日になってしまったけど、レースではまだ良いポジションにいると思っている」と語った。

インディ500での4度目の栄冠を目指すエリオ・カストロネベス（チーム・ペンスキー）は223.093マイルで17番手。ペンスキー勢の最上位は、223.764マイルを記録したジョセフ・ニューガーデンの7番手だった。

2020年のインディ500は、GAORA SPORTSが8月23日(日)26時から決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー！」の他、ケーブルテレビの「J:COM」や光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」との契約が必要となる。

スカパー！

2020年インディ500 カーブデイ結果