優勝してガッツポーズを取るマクラーレンSPのパトリシオ・オワード、2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レース
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インディカー第4戦決勝:オワードが3勝目!佐藤琢磨は巻き返すも「クルマのスピードがイマイチ」

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2022年シーズンのインディカー・シリーズ第4戦アラバマGPの決勝が現地5月1日(日)に2.3マイル、全17ターンのバーバー・モータースポーツ・パークで行われ、パトリシオ・オワード(マクラーレンSP)がキャリア3勝目を挙げた。

90周で行われたレースの63%、57周はポールシッターのリーナス・ヴィーケイが支配したものの、最終ピットストップでアンダーカットを成功させたオワードが首位に浮上。2位アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)に0.98秒差でトップチェッカーを受けた。ヴィーケイは3位表彰台に上がった。

優勝したパトリシオ・オワードとマクラーレンSP、2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レースにてCourtesy Of Penske Entertainment

優勝したパトリシオ・オワードとマクラーレンSP、2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レースにて

表彰台に上がったアレックス・パロウ、パトリシオ・オワード、リーナス・ヴィーケイ、2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レースにてCourtesy Of Penske Entertainment

表彰台に上がったアレックス・パロウ、パトリシオ・オワード、リーナス・ヴィーケイ、2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レースにて

デイル・コイン・レーシングの佐藤琢磨は予選17番手からスタート。2ストップ戦略によって上位を目指し、一時は9番手を走行していたものの、第2スティントで履いたブラックタイヤの温まりが悪くイエローからのリスタートで順位を落とした。

ただ、最終スティントに向けてレッドタイヤに履き替えると、フェリックス・ローゼンクヴィスト(マクラーレンSP)やジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)を抜き去り最終13位でフィニッシュした。

レースを終えた佐藤琢磨は「なかなかタフな週末でした」と振り返った。

「持ち込んだ車のスピードがイマイチで、最後のウォームアップでは何とかシングルに入れたものの、予選17位からのレースは厳しい展開となりました」

「今日はレッドタイヤでスタートし、第2スティントでプライムを履きました。その際にイエローが出た事で僕ら2ストップ勢は後押しされる事になり、一時はディクソンの真後ろ、9番手を走行していたものの、その後プライムでのリスタートが本当に厳しく、タイヤが全く温まりませんでした。クルマのセットアップを含めてその辺りが課題なのかなと思います」

「最後のスティントはシェイプとしては良く、一度前を許したペンスキーのニューガーデンをオーバーテイクできたのはすごくプラスでしたし、チームが素晴らしいピットストップで送り出してくれただけに、13位というのはもちろん残念な結果ではありますが、次のインディGPに向けて勢いを更に繋げ、インディ500に向けて頑張っていきたいと思います」

バーバー・モータースポーツ・パークを走行するデイル・コイン・レーシングの佐藤琢磨、2022年4月30日インディカー・シリーズ第4戦アラバマGPCourtesy Of Penske Entertainment

バーバー・モータースポーツ・パークを走行するデイル・コイン・レーシングの佐藤琢磨、2022年4月30日インディカー・シリーズ第4戦アラバマGP

2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レースのスタート直後の様子Courtesy Of Penske Entertainment

2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レースのスタート直後の様子

レースは朝の雷雨を経てドライコンディションでスタートの時を迎えた。隊列が整わずにイエロースタートとなり、2ラップ目にグリーンフラッグが振られた。

タイヤ戦略対決が一つの見所となり、優勝したオワードやパロウ、ヴィーケイらは2ストップを選択。3ストッパーの最上位は7位ロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポーツ)という結果だった。

2ストッパー勢が最初のピットストップを終えた直後の32周目、ルーキーのカラム・アイロットがコースオフを喫してグラベルに埋もれ、本レース唯一のフルコースイエローが出された。

このタイミングで3ストッパー勢が一斉にピットに動き、猛烈なオーバーテイク・ショーを披露していたコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポーツ)を含む2ストッパー勢がポジションをロスする事となった。

ポイントリーダーのニューガーデンは14位に終わりランキング3位に後退。今季4戦で3度目のポディウムに上がったパロウが代わって首位に浮上した。

2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レースCourtesy Of Penske Entertainment

2022年5月1日にバーバー・モータースポーツ・パークで行われたインディカー・シリーズ第4戦アラバマGP決勝レース

動画

Indycar第4戦アラバマ決勝結果表

Pos. Start Driver Gap
1 2 パトリシオ・オワード
McLaren SP
–.—-
2 3 アレックス・パロウ
Chip Ganassi
0.98
3 1 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
12.4819
4 19 ウィル・パワー
Team Penske
15.2616
5 13 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
22.8297
6 4 スコット・マクラフリン
Team Penske
24.0649
7 8 ロマン・グロージャン
Andretti
24.5161
8 9 グレアム・レイホール
RLL Racing
31.9173
9 5 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
33.2497
10 10 コルトン・ハータ
Andretti w/ Curb-Agajanian
33.5102
11 24 シモン・パジェノー
Meyer Shank
33.7418
12 12 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
34.4738
13 17 佐藤琢磨
Dale Coyne Racing with RWR
34.914
14 7 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
35.6807
15 14 クリスチャン・ルンガー
RLL Racing
37.0416
16 6 フェリックス・ローゼンクビスト
McLaren SP
41.6145
17 20 デブリン・デフランチェスコ
Andretti Steinbrenner Autosport
42.4511
18 15 ジャック・ハーヴィー
RLL Racing
1:02.3267
19 22 コナー・デイリー
Ed Carpenter
1:03.2947
20 18 デイビット・マルカス
Dale Coyne with HMD
1:03.7435
21 16 エリオ・カストロネベス
Meyer Shank
1:04.5322
22 21 カイル・カークウッド
A.J. Foyt
1 lap
23 23 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
1 lap
24 26 ジミー・ジョンソン
Chip Ganassi
1 lap
25 11 カラム・アイロット
Juncos Hollinger Racing
2 lap
26 25 タチアナ・カルデロン
A.J. Foyt
2 lap

ポイントランキング

Pos. Driver Pts. Total Gap
1 アレックス・パロウ
Chip Ganassi
41 144 0
2 スコット・マクラフリン
Team Penske
28 141 -3
3 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
17 135 -9
4 ウィル・パワー
Team Penske
32 134 -10
5 パトリシオ・オワード
McLaren SP
51 114 -30
6 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
30 113 -31
7 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
39 106 -38
8 ロマン・グロージャン
Andretti
26 101 -43
9 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
18 84 -60
10 グレアム・レイホール
RLL Racing
24 84 -60
11 コルトン・ハータ
Andretti w/ Curb-Agajanian
20 79 -65
12 シモン・パジェノー
Meyer Shank
19 69 -75
13 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
22 62 -82
14 佐藤琢磨
Dale Coyne Racing with RWR
17 61 -83
15 クリスチャン・ルンガー
RLL Racing
15 57 -87
16 フェリックス・ローゼンクビスト
McLaren SP
14 56 -88
17 エリオ・カストロネベス
Meyer Shank
9 55 -89
18 ジミー・ジョンソン
Chip Ganassi
6 51 -93
19 コナー・デイリー
Ed Carpenter
11 50 -94
20 カイル・カークウッド
A.J. Foyt
8 46 -98
21 デイビット・マルカス
Dale Coyne with HMD
10 44 -100
22 ジャック・ハーヴィー
RLL Racing
12 44 -100
23 カラム・アイロット
Juncos Hollinger Racing
5 37 -107
24 デブリン・デフランチェスコ
Andretti Steinbrenner Autosport
13 33 -111
25 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
7 30 -114
26 タチアナ・カルデロン
A.J. Foyt
5 25 -119