2021年5月1日インディカー第3戦テキサス1で優勝したチップ・ガナッシのスコット・ディクソンCourtesy Of Indycar

インディカー第3戦テキサス1決勝:ディクソン圧勝、佐藤琢磨はツキなく悔しい9位「レース2で前進したい」

  • Published: Updated:

2021年NTTインディカー・シリーズ第3戦ジェネシス300の決勝レースが5月1日(土)にテキサス・モータースピードウェイで行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が今季初勝利を圧勝で飾った。

3番グリッドからスタートしたディクソンは212周の中の206周でリードラップを刻み、オーバル初参戦のスコット・マクラフリン(チーム・ペンスキー)に0.2646秒差をつけてトップチェッカーを受けた。3位はパトリシオ・オワード(マクラーレンSP)という結果となった。

マリオ・アンドレッティが持つ歴代2位となる勝利数に後1と迫る通算51勝目を飾ったニュージランド人ドライバーは「最後の数周は同郷のドライバーとのレースになって、ちょっとクールだったね。テキサスでの5回目の優勝だ。最高だよ」と振り返った。

「明日は連勝してマリオに並びたいと思うけど、彼はそれを望んでいないだろうね」

悪天候によるディレイを受けて予選はキャンセルされ、スタートグリッドはチャンピオンシップのエントリーポイントによって決定された。路面状況は芳しくなくラインは一本と追い抜き困難な状況の中、212周、328マイルのレースは曇り空の下で行われた。

テキサス・モータースピードウェイを走るレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年5月1日インディカー第3戦テキサス1Courtesy Of Indycar

テキサス・モータースピードウェイを走るレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年5月1日インディカー第3戦テキサス1

唯一のプラクティスで3番手を記録し、12番グリッドからスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は1周目を終えて8番手に浮上。幸先良いスタートを切ったが、1回目のピットストップに入ったタイミングでフルコースコーションが出るという不運に見舞われ、一時ラップダウンと苦しい状況に追い込まれた。

それでも佐藤琢磨は粘り強くレースを戦い、終盤にリーナス・ヴィーケイ、シモン・パジェノーを料理してトップ10に進むと、コルトン・ハータがリアホイールにトラブルを抱えてピットインを強いられた事で9番手に浮上。このままポジションのままチェッカーフラッグを受けた。

レースを終えた佐藤琢磨は「厳しいレースでした」と語った。

「好スタートを切ってトップ10圏内に入れたので、出だしは良かったと思うのですが、アンダーカットを狙いでピットに入った直後にイエローが出てしまってラップダウンとなり、最後尾に落ちてしまいました。その後のイエローでラップを回復できたのは幸運でした」

「スティントを伸ばそうと試みて走っていたのですが、ツイてない事に左フロントタイヤに大きな亀裂が入ってしまって、酷いバイブレーションに見舞われてしまいました。悪化しなかったのは幸運でしたが、それでもポジションを幾つか落としてしまいました」

「9位というリザルトは僕らが期待していたものとは異なりますが、それでもデータ収集という点ではポジティブでした。明日のレース2では誰もが速さを増してくると思いますが、今日より少しマシンのスピードを上げて、タイヤへの負担も減らせるセッティングにして前進できればと思っています」

2021年5月1日インディカー第3戦テキサス1のレース風景Courtesy Of Indycar

2021年5月1日インディカー第3戦テキサス1のレース風景

各車慎重にレースに臨んだ事もあり、序盤はコース上のアクションも限られ硬直した展開が続いていたが、ジョセフ・ニューガーデンに車体後部を付かれたセバスチャン・ブルデーが56周目にクラッシュ。リアから外側のバリアに激突し、1回目のフルコースイエローが出された。

直前にピットストップを終えていた佐藤琢磨含むRLL勢は、再スタート直前に再度ピットに入り燃料を補給。レースは72周目にリスタートを迎えた。

160周目には、ミッドコーナーでジェームズ・ヒンチクリフに交わされたフェリックス・ローゼンクビストがダウンフォースを失いクラッシュ。2度目のフルコースイエローとなった。

このタイミングで5台を除き全車が一斉にピットイン。マーカス・エリクソンはホイールがハマらないままにピットアウトしてしまい、レーン上でストップというアクシデントに見舞われた。

レースは残り38周でリスタートを迎え、圧倒的かつ冷静沈着なパフォーマンスを発揮したディクソンが勝利。2021年シーズンのポイントリーダーに躍り出た。

テキサスでのダブルヘッダー2戦目は、日本時間3日(月)早朝6時よりGAORA SPORTSで生中継される。視聴には「スカパー!」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信される。

レースディスタンスはレース1の212周より36周多い248周で争われる。スターティンググリッドはレース1終了時点でのポイントスタンディングとなるため、ディクソンがポールポジションとなり、佐藤琢磨は11番手からスタートする事になる。

2021年INDYCARテキサス1決勝結果

Pos. Start Driver Gap
1 3 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
–.—-
2 15 スコット・マクラフラン
Team Penske
0.2646
3 11 パトリシオ・オワード
McLaren SP
1.7807
4 1 アレックス・パロウ
Chip Ganassi
2.8561
5 13 グレアム・レイホール
RLL Racing
6.6040
6 10 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
7.9030
7 6 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank
8.5046
8 16 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
9.5898
9 12 佐藤琢磨
RLL Racing
10.0657
10 5 シモン・パジェノー
Team Penske
10.4271
11 23 トニー・カナーン
Chip Ganassi
12.0188
12 19 エド・ジョーンズ
Dale Coyne
12.5785
13 18 フェリックス・ローゼンクビスト
McLaren SP
12.9479
14 2 ウィル・パワー
Team Penske
14.3546
15 14 ピエトロ・フィッティパルディ
Dale Coyne
15.0507
16 21 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
17.4939
17 17 エド・カーペンター
Ed Carpenter
19.8938
18 22 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
23.9568
19 9 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
1 lap
20 8 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
1 lap
21 24 コナー・デイリー
Carlin
1 lap
22 4 コルトン・ハータ
Andretti
22 lap
23 20 ジェームズ・ヒンチクリフ
Andretti
54 lap
24 7 セバスチャン・ブルデー
A.J. Foyt
157 lap