2020年インディカー・シリーズ第13戦ハーベストGPレース2のスタート直後のフロントストレッチの様子copyright Indycar

インディカー第13戦ハーベストGP Race2 決勝:パワーが完全支配、タイトルは最終戦に…佐藤琢磨「挽回困難なレースだった」

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2020年NTTインディカー・シリーズ第13戦ハーベストGP(Harvest GP presented by GMR)のレース2が、米国インディアナ州現地10月3日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で行われ、チーム・ペンスキーのウィル・パワーが支配的な強さでキャリア通算39回目の優勝を飾った。

前日のレース1に引き続き、この日もコーションが出ないノンストップレースとなった。通算61回目のポールポジションを獲得したパワーは、レース最終盤にコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポーツ)から執拗な攻撃に晒されたものの一度たりとも決定的な場面を作らせず、75周の全てでラップリードを築いてトップチェッカーを受けた。

2020年インディカー・シリーズ第13戦ハーベストGPレース2で優勝を飾り拳を突き上げるチーム・ペンスキーのウィル・パワー
© Indycar / 拳を突き上げるチーム・ペンスキーのウィル・パワー

レースを振り返ったパワーは「最後はタイヤが無くなってきていて本当にタフなバトルだった。彼(ハータ)を抑えるのに必至だった。ベライゾンとシボレーを再びビクトリーレーンに上げる事ができて本当に嬉しい。ホンダ勢2台からアタックを受けていたけど、今日のシボレーはパワーもドライバビリティも最高だった」と語った。

0.8932秒差でパワーを取り逃がしたハータの後ろには、アレキサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)が続いた。ロッシとしては今季4戦連続の表彰台獲得となり、逆転チャンピオンを狙うジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が4位、パトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSPの)が5位でフィニッシュした。

チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデン、2020年インディカー・シリーズ第13戦ハーベストGPレース2
© Indycar / チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデン

今季4勝を挙げてポイントリーダーの座を保ち続けているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は15番手からスタートした。序盤にターン7でライアン・ハンター=レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)と接触し、マシン左側のアンダートレイが破損。ダメージを負いながらのレースを強いられたが8位でフィニッシュした。

この結果、ニューガーデンとディクソンとのポイント差は32ポイントに縮まり、両者による一騎打ちに絞られた今季のタイトル争いは、10月25日にセント・ピーターズバーグで開催される最終戦に持ち越される事となった。

仮にニューガーデンがシーズンフィナーレで優勝、ポール、リードラップ、最多リードラップを刻んで満額の54ポイントを獲得したとしても、ディクソンが8位以上でフィニッシュすればディクソンの6度目のタイトルが決する事になる。

ディクソンはレースを終えて「ミッド・オハイオとインディでの最近のレースウィークエンドが試練の連続だった事は明らかだ。ミッド・オハイオでミスをしてポイントを逃がしてしまった自分に今でも腹が立っている」と語った。

チップ・ガナッシのスコット・ディクソン、2020年インディカー・シリーズ第13戦ハーベストGPレース2
© Indycar / チップ・ガナッシのスコット・ディクソン

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2020年インディカー・シリーズ第13戦ハーベストGPレース2
© Indycar / 佐藤琢磨

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は予選17番手と、レース2も後方からのスタートとなった。75ラップを通じてマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)との激しいポジション争いを演じ、ラスト2周でオーバーテイク。3ポジションアップの14位でチェッカーを受けた。

「今日のレースでもフルコースコーションが出されなかったため、作戦を活用することや、ポジションを大きくゲインすることが難しい戦いになっていました」と佐藤琢磨。

「それでも自分たちはスタートからゴールまで全力で戦い、その結果として終盤に順位をいくつか上げることができました。一度他車(エリクソン)との接触があり、芝生に押し出されました。あのコースオフでポジションを下げたのは残念でした」

「バトルを懸命に戦って14位というのは、少々フラストレーションがたまる結果ですが、今日の自分たちは少なくともレースをハードに戦い抜いたと思います」

2020年シーズンのインディカー・シリーズ最終セント・ピーターズバーグは、2週間の休みを挟んだ後、10月23~25日に開催される。

ハーベストGP Race2 決勝順位結果

Pos. Start Driver Gap
1 1 ウィル・パワー
Team Penske
–.—-
2 2 コルトン・ハータ
Andretti
0.8932
3 3 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
6.1900
4 9 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
9.5889
5 5 パトリシオ・オワード
McLaren SP
10.0770
6 7 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank
17.9886
7 10 グレアム・レイホール
RLL Racing
18.5055
8 15 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
20.5209
9 4 アレックス・パロウ
Dale Coyne
23.2356
10 19 シモン・パジェノー
Team Penske
35.4374
11 8 フェリックス・ローゼンクビスト
Chip Ganassi
39.4429
12 11 サンティノ・フェルッチ
Dale Coyne
40.2812
13 13 ジェームズ・ヒンチクリフ
Andretti
52.7124
14 17 佐藤琢磨
RLL Racing
52.9907
15 16 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
54.5865
16 6 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
55.3748
17 14 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
59.7606
18 21 セバスチャン・ブルデー
A.J. Foyt
1:10.9683
19 18 マックス・チルトン
Carlin
1:11.4686
20 23 コナー・デイリー
Ed Carpenter
1 lap
21 20 エリオ・カストロネベス
McLaren SP
1 lap
22 12 マルコ・アンドレッティ
Andretti
1 lap
23 24 チャーリー・キンボール
A.J. Foyt
1 lap
24 22 セージ・カラム
Dreyer & Reinbold
1 lap
25 25 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
2 lap

2020年のインディカー・シリーズは、例年通りCS放送のGAORA SPORTSで生放送される。視聴には「スカパー!」の他、ケーブルテレビの「J:COM」や光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。

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