フェルスタッペン、RB19の感触を問われ「酷い!」と苦笑…アプグレ及びATAと関連? 連続ポール記録途絶える
6戦連続となるポールポジションを逃したF1第12戦ハンガリーGP予選を終えてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「酷くピーキー」だった等として、ハンガロリンクでのRB19の感触は「酷い!」と苦笑いを浮かべた。
フェルスタッペン(レッドブル)はQ3の1回目のセットで暫定ポールに立ったものの、最終アタックでは自己ベストを更新できず、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に1000分の3秒という僅差で敗れた。
予選を経てクルマの感触について問われたフェルスタッペンは「酷い!」と苦笑し、「ポジションとは関係なく、良い気分じゃないね」と付け加えた。
「予選を通して本当に苦労したんだ。今週末はバランスに手を焼いていて、アンダーステアを修正しようとするとオーバーステアになってしまい、一度もクルマをウインドウに収めることができなかった」
「一旦、予選に入ってしまうとできることは殆どない。コーナーのエイペックスに着くたびに兎に角、グリップがなくて、僕が経験した中で最悪のマシンバランスだったんじゃないかと思うくらいだった」
「Q3で何とか修正しようと頑張ったんだけど、やれることは限られている。最初の計測ラップはさほど悪くないとは思ったけど、それでもフロントが氷の上にあるような感じで、兎に角、酷くピーキーだった」
「2セット目の走行は、またも最初のセクターで遅れちゃって、セクター2で少し挽回したけど、最終セクターで再度フロントがなくなってしまった」
「何しろ一貫性がなく運任せって感じで、予選を通じて改善していくのは難しかった」
「だから、アップグレードを持ち込んだ事を思うと僕らにとっては本当に残念な結果だと思う。2番手とは言え、これまでのシーズンの展開から、こんなことが起きるなんて思ってもみなかったよ」
極細インテークを備えたサイドポッドを含むアップグレードに問題があったのだろうか?
フェルスタッペンは「そうは思わない」「アップグレードは良さそうに思う」と述べると共に、代替タイヤ配分方式(ATA)の影響の可能性も除外し、単にクルマのバランスが悪かっただけとの考えを示した。
F1史上最多となる12連勝達成のためには日曜のレースでハミルトンを交わす必要がある。
フェルスタッペンはハンガロリンクでのオーバーテイクは難しく、メルセデスW14はレースペースに定評があるとして「楽なレースになるとは思っていない」としつつも、決勝では速さを発揮できるはずだと主張した。
2023年F1ハンガリーGP予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が2年ぶりにポールポジションを獲得し、2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間7月23日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。