壇上でスピーチするメルセデスAMGのルイス・ハミルトン、2020年ローレウス賞受賞式にてcopyright Daimler AG

ルイス・ハミルトン、メッシと並び2020年ローレウス大賞を受賞「最高の名誉。だが…」

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メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがサッカーのリオネル・メッシと並んで、2020年の年間最優秀男子スポーツマンを称える「ローレウス・スポーツマン・オブ・ザ・イヤー」の栄冠に輝いた。6度のMotoGPチャンピオン、マルク・マルケスやゴルフ界のレジェンド、タイガーウッズやテニスプレーヤーのラファエル・ナダルらを抑えての受賞となった。

審査員からの投票数が全くの同一であったため2名が同時に大賞に選出された。ダブル受賞はローレウス賞20年の歴史の中で今回が初めて。ハミルトンは昨年のFIA-F1世界選手権での6度目のドライバータイトル獲得が、メッシは2019年のFIFA最優秀選手賞に選ばれた事がそれぞれ高く評価された。

ダイムラー会長のオラ・ケレニウスとルイス・ハミルトン、2020年ローレウス賞受賞式にて
© Daimler AG、ダイムラー会長のオラ・ケレニウスとルイス・ハミルトン、2020年ローレウス賞受賞式にて

2000年に設立されたローレウス世界スポーツ賞は、スポーツの分野で目覚ましい活躍を残した選手及び団体を称える賞で、スポーツマン、スポーツウーマン、チーム、ブレイクスルー、そしてカムバック・オブ・ザ・イヤーの5つの賞で構成されている。F1ドライバーとしては、2002年と2004年にミハエル・シューマッハが、2014年にセバスチャン・ベッテルが年間最優秀賞である「スポーツマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

ハミルトンはこれまでに、2010年のジェンソン・バトン、2015年のダニエル・リカルド、2017年のニコ・ロズベルグと並び、年間で最も躍進したアスリートに贈られる「ブレイクスルー・オブ・ザ・イヤー」を2008年に受賞しているものの、最優秀賞はまだ手にしていなかった。

2月17日にドイツ・ベルリンで行われた授与式に参加したハミルトンは「これは信じられないほどの名誉。このスポーツは僕の人生に本当の意味を与えてくれた」と語る一方で、モータースポーツ界が抱えているジェンダーの問題に言及し、「多様性がないことは、このスポーツに関わる全ての人々の責任であり問題だ」とした。

F1のグリッドには現在、男性ドライバーしか存在しておらず、女性ドライバーが最後にF1の決勝レースに出走したのは、イタリア出身のレラ・ロンバルディオが12位完走を果たした1976年の第11戦オーストリアGPまで遡る必要がある。

なおメルセデスAMGペトロナスF1チームは、チーム賞にノミネートされていたものの落選。カムバック・オブ・ザ・イヤーには、2018年のF3マカオGPで大クラッシュに見舞われながらも、奇跡の復活を果たしたドイツ出身のレーシングドライバー、ソフィア・フローシュが選ばれた。また、女子テニスの大坂なおみと日本ラグビー代表はブレイクスルー賞を逃した。

ソフィア・フローシュとVan Amersfoort Racingのオーナーであるフリッツ・ファン・アメルスフォールト
© FIA F3、ソフィア・フローシュとVan Amersfoort Racingのオーナー、フリッツ・ファン・アメルスフォールト