マネーグラム・ハースF1チームの2023年型F1マシン「VF-23」のレンダリング (3)
Courtesy Of Haas

ハースF1、米国のロシア制裁規制違反疑惑を否定

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ハースF1チームはF1サウジアラビアGPの開幕を翌日に控えた3月16日(木)、親会社のハース・オートメーション社が米国のロシア制裁規制に違反した可能性があるとする報道は「真実からかけ離れた」「虚偽」であり「極度に無責任」とする声明を発表した。

アメリカの公共放送サービス「PBS」は14日(火)、ハース・オートメーションが防空ミサイル等の制御システムを製造するロシアのRATEP社に機械や部品を出荷し続けていたと報じた。

ロシア軍によるウクライナ侵攻を経て、昨年3月4日から10月にかけてハース・オートメーションからロシアに少なくとも18回、280万ドル相当の出荷が直接行われたとの事で、アメリカの輸出管理・制裁規制に抵触する可能性があるという。

ハースは声明の中で報道を「虚偽」と非難し、ハース・オートメーションは常に米国政府の輸出規制を「完全に遵守」しており、2022年3月3日以降、ロシアの如何なる企業に対しても「機械、部品、ソフトウェアを販売・出荷していない」と主張した。

報道の中で言及された18台の機械については、制裁発動前にロシアに出荷されたものであるとして、制裁措置とは無関係に、2022年3月3日にロシアとベラルーシの唯一の既存独立代理店、アバメット・マネジメント社との関係を自主的に解消したとも説明した。

また、アバメット社との関係を解消した時点で、アバメット社からの既存の機械受注50件を自主的にキャンセルしたとも付け加えた。

ハース・オートメーションはエンドユーザーに直接機械を販売するのではなく、代理店に機械を販売し、その代理店がエンドユーザーに機械を販売するというビジネスモデルを採用している。

ハース・オートメーションはまた、2022年3月3日以降に同社製の機械や部品の出荷があった場合、その出荷はアバメット社、またはその他のハースの代理店のいずれかによって行われたことになるとも述べた。