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F1、ロシア国内のTV放送・配信から完全撤退…ウクライナ侵攻を経て
F1はグランプリの開催のみならず、ロシア国内におけるテレビ放送及びネット配信からも完全に手を引いた。ロシアの放送局「Match TV」との2023年までの契約は打ち切られ、同国内での「F1 TV」配信は終了となった。
Match TVのゼネラルプロデューサーを務めるアレクサンダー・タシチンは3月10日(木)、「F1放映契約の解除通知を受けた。我々が財政的、マーケティング的な義務を全て果たしたにもかかわらず、残念ながら2022年シーズンのF1が我々のチャンネルで放映される事はない」と語った。
両チャネルが絶たれた事で、ロシア国内でF1を合法的に視聴する手段は全て失われた事になる。
ロシア軍によるウクライナ侵攻を受けF1は、9月25日にソチ・オートドロームで予定されていたロシアGPを中止。更にオートドローム・イゴラ・ドライブで予定されていた来年以降の契約を解除した。
グランプリ契約の解除についてロシアGPのプロモーターであるロスゴンキは、正式発表の10時間前に「一方的に告知」されたとして、法的措置によって開催権料の返金を求める方針を示した。
同国出身のニキータ・マゼピンはハースF1との契約を打ち切られ、父ドミトリーが所有するウラルカリとのチームとのタイトルスポンサー契約も即時解除された。その後マゼピン父子はEUの制裁リストに載り、資産凍結と入国禁止措置の対象に加わった。