2019年F1第8戦フランスGP土曜3回目のフリー走行が一時間に渡って現地6月22日に行われ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがコースレコードに100分の1秒と迫る1分30秒159を記録し、公式予選前最後のプラクティス走行で最速タイムを記録した。

2番手は1000分の41秒差でチームメイトのルイス・ハミルトン。全10チーム中唯一、タイヤを作動ウインドウに入れ込み、得意とする低速の最終セクターで他を圧倒したシルバーアローの2台が、全セッションで1-2体制を築いた。

メルセデスに続いたのはスクーデリア・フェラーリの2台。3番手にシャルル・ルクレール、4番手にセバスチャン・ベッテルが続いた。フェラーリは初日に投入した新型フロアが成果を上げていないとして旧型にロールバック。依然として低速コーナーの問題を抱えているものの、初日より一歩前進した。

跳馬の後ろはレッドブル・ホンダ。マックス・フェルスタッペンが5番手、ピエール・ガスリーが6番手につけるも、トップとの差は1.4秒と拡大。フェルスタッペンは初日を終えて「フェラーリとは互角にやり合えるはず」と語っていたが、前をゆくフェラーリとの差も0.9秒と厳しい状況で、タイムシート的にはやや後退した格好となった。

グランプリ2日目を迎えたポール・リカール・サーキットは晴れ渡り、昨日同様に路面温度が上昇。予選結果を占うセッションは気温24.9℃、路面48.2℃のドライコンディションでスタートした。

ランオフエリアが広大でクラッシュの危険性が低いため、ドライバー達は通常の週末とは異なり限界までクルマをプッシュ。高い路面温度と新しい舗装のためにグリップ不足傾向のタイヤのせいもあり、2日目のプラクティスでもコースオフするマシンが多発した。

初日を終えて「本気を出していない」と語っていたルノー勢が一段ギアを上げてきた。最新型エンジンを搭載するダニエル・リカルドは、7番手ランド・ノリスと9番手カルロス・サインツのマクラーレン勢の間に割って入る8番手。ニコ・ヒュルケンベルグは11番手につけた。

アルファロメオは初日の好調をキープして、キミ・ライコネンが10番手、アントニオ・ジョビナッツィが12番手タイム。目標とする予選Q3進出に向けて弾みをつけた。

ウィリアムズのジョージ・ラッセルは「パワーがない」と訴え緊急ピットイン。トラブルの原因調査のためにガレージ内で作業が行われたが、その後コースに復帰することはなく、予選前最後のセッションで走行僅か4周の20番手最下位に終わった。僚友ロバート・クビサは19番手だった。

シーズン8戦目のF1フランスグランプリ公式予選は、日本時間22日(土)22時から1時間に渡って行われる。

2019年F1第8戦フランスGPフリー走行3（FP3）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1フランスGP特集