笑顔を浮かべるランス・ストロール、2018年F1フランスGP
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ストロール、タイヤを酷使しバースト「1セットで走り切るのは余裕だと思ってた」/ Williams

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6月24日(日)に行われた第8戦F1フランスGP決勝レースを終えて、ウィリアムズのランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンがレースを振り返った。

19番グリッドのストロールは、1周目を走り終えたところでピットインし黄色ソフトタイヤにチェンジ。その後はタイヤを履き替えることなく47周目までスティントを引っ張った。だが、振動が酷い状態で長く走行した事に加え、ブレーキング時に作ってしまったフラットスポットが牙を剥き、48周目にタイヤをバーストさせリタイヤを喫した。

レースを終えたストロールは「1セットのタイヤでレースを最後まで走り切るのは余裕だと思ってた。試してみたけど上手いかなかった。それだけの事」と言ってのけた。

一方のシロトキンは、18番グリッドから15位フィニッシュを果たし、マシンを無事にガレージへと持ち帰った。シロトキンもストロールと同様にソフトタイヤでの走行を引っ張る戦略を取り、51周を走りきった。だが、ストロールとは異なり「チームの望むようにしただけだけど、他に方法があったんじゃないかと思う」と述べ、この戦略に疑問を呈した。

F1フランスGP決勝を終えて

ランス・ストロール決勝: DNF, グリッド: 19位

序盤のペースはそんなに悪くなく、スタートは良かったよ。でも残り20周位のところで、マシンにとんでもなく酷いバイブレーションを感じたんだ。左フロントタイヤに大きな摩耗が出てたんだけど、そこにフラットスポットを作っちゃってね。バンドーンにオーバーテイクされた時にはかなり酷い状態になっちゃってて、左フロントが動かなくて右に曲がれなくなってたんだ。

その後は、残り数周ってところでバイブレーションがかなり酷くてタイヤがブロー。それで終わり。1セットのタイヤでレースを最後まで走り切るのは余裕だと思ってたんだけど、それを実施にやろうとしたのは僕らだけだったみたいだね。試してみたけど上手いかなかった。ただそれだけさ。期待していたレースじゃなかったのは間違いないけどね。

セルゲイ・シロトキン決勝: 15位, グリッド: 18位

何度か良いバトルもできたし本当に慌ただしいレースだったよ。オープニングラップは少し楽しかったけど、バトルやオーバーテイクのためにもっと速さが欲しいね。残念だけど、今日はそうはならなかった。ポジションを守るレースより、他のマシンとバトルする方が楽しいだろうからね。でも、予選の時よりは一歩前に進めたんじゃないかな。

戦略上ではレースの最後まで戦えるはずだったんだけど、ライバルに前を塞がれてしまっていたから他にやりようがあったんじゃないかと思ってる。スタックしたことでブレーキとタイヤが摩耗しちゃって、何も出来なかったからね。何か違うことができたんじゃないかと思うけど、僕はチームの望むようにしただけだよ。


28年ぶりに復活したポール・リカールで勝利を掴んだのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。パーフェクトゲームを展開しポール・トゥ・ウインを決めた。2番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、3番手にはフェラーリのキミ・ライコネンが続いた。

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