国際自動車連盟（FIA）は2020年F1最終アブダビGP予選が行われた12日(土)、2021年シーズンのF1世界選手権暫定エントリーリストを公開した。

エントリー枠の20個の内、空欄となっているのはレッドブル・ホンダとアルファタウリ・ホンダの2つ目のシートのみで、どういう訳か、ルイス・ハミルトンがメルセデスのリストに加えられている。両者の新しい契約はまだ発表されておらず、チーム代表のトト・ウォルフもまた、ハミルトンが新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に感染した事で契約交渉が遅れている事を12日(土)に明かしている。

実際のところ、ドライバー名は来季開幕直前の木曜日まで変更される可能性があるためさほど重要ではなく、エントリーリスト入りは必ずしもハミルトンの正式な残留を意味するものではない。とは言え、残留は殆ど確実な情勢だ。

2020年F1バーレーンGP予選を終えた直後のルイス・ハミルトン / © Daimler AG

新顔は2度の王者フェルナンド・アロンソ（車番14）、お騒がせなニキータ・マゼピン（車番9）、偉大な父を持つミック・シューマッハ（車番47）の3名？だが、アルファタウリ・ホンダはダニール・クビアトの代わりに角田裕毅を起用する見通しで、最終的には4名となる事が予想される。

チーム名で変更があるのはシルバーストン並びにエンストンを本拠とする2チームだ。

ルノーは「アルピーヌF1チーム」へと改称されるが、運営会社はルノー・スポール・レーシング・リミテッドのままであり中身は変わらず、あくまでもリブランディングに留まる。なおエンジン名称は「ルノー」のままとなっている。恐らくは「アルピーヌ」がルノーのスポーツブランドである事が広く認知された後に、改めてアルピーヌに変更されるものと思われる。

青、赤、白のカラーリングが予想されるアルピーヌ

なお、カルロス・サインツの代わりにダニエル・リカルドを新たに迎え入れるマクラーレンは、パワーユニットをルノーからメルセデスへと切り替える。

リブランドという点においてはレーシングポイント改め「アストンマーティンBWT F1チーム」にも同じことが言える。セバスチャン・ベッテルを迎え入れるシルバーストン本拠のチームは、BWTをタイトルスポンサーとする体制を継続するようだ。

ワークス参戦を果たした事で、アストンマーティンをタイトルスポンサーとしていたミルトンキーンズのチームはシンプルに「レッドブル・レーシング」を名乗る。搭載するのは2021年末を最後にF1を撤退するホンダだ。

2021年 FIA F1世界選手権暫定エントリーリスト

F1アブダビGP特集