FIA-F2選手権時代のニキータ・マゼピン
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不適切動画始め数々の問題行動 ニキータ・マゼピンのF1デビューに反対、ファンが署名活動

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女性の胸を触る様子を収めた不適切動画が物議を醸しているニキータ・マゼピンに対し、有志のファンが来季F1デビューに反対するオンライン署名活動を実施。4万5000人の賛同者を集めている。

12月上旬、21歳のロシア人ドライバーは移動中の車内にて撮影した1本の動画をインスタグラムに公開した。映像には嫌がる素振りを見せる女性の胸を弄るマゼピンが映っており「彼女は最高だ」とのコメントが添えられていた。

映像の性質とそれが広くSNSで拡散されたという事実を踏まえれば、一件が人々の感情的な反応を引き起こした事に不思議はなく、マゼピンのスーパーライセンス発給停止を求める声が徐々に高まる中、オンライン署名サイト「Change.org」において行われているキャンペーンへの賛同者がこのほど4万5000人を超えた。

発信者のターニャ・アレクサンドラさんは、F1を管轄する国際自動車連盟(FIA)並びにハースF1チームに対してマゼピンのF1参戦停止を求める次の意見を表明した。

「この陳情はFIA並びにその関係者にニキータ・マゼピンをF1シート剥奪の即時行動を求めるものであり、私達は国際スポーティング・コード付録B第2項の発動を要求します」

「マゼピンが取った行動は、F1世界選手権とその運営組織のあり方に問題を突き付ける形となっています」

「彼には過去に女性に対する性的犯罪行為を行った疑いがあり、また、コース上においては好戦的なドライビングで知られています。そして今回、見知らぬ女性に性的暴行を加え、それを誰もが閲覧可能なように自身のソーシャルメディアにアップロードしました」

国際スポーティング・コード付録B第2項はFIAライセンス保持者に対して、FIAの評判やモータースポーツ全般の利益を損ねる行為並びに言動の自制を求めている。

映像に映っていた女性、モデルのアンドレア・ダルヴァル(@almadelcaribe)さんは後にインスタグラムを通して、マゼピンとは「良い友達」でありビデオは「冗談」であったと釈明したが、その後は「酔った女性を守る」と書かれた写真をアップしたり、若い女性向けに「決して自分自身に触れさせないように」とのアドバイスを行うなど意味深な投稿を繰り返し、最終的にフォロー関係を解消するに至っている。

反マゼピン運動が熱を帯びているのは、今回の件に限らず彼がこれまでに様々な問題行動を起こしてきた事も一因だろう。

F3時代にはカラム・アイロットに暴行を加えて顔に怪我を負わせ、今年は角田裕毅をコースオフに追い込んだ事で科されたペナルティに腹を立てP2ボードを跳ね飛ばした。また事実関係は不明ながらも、パドックパスをチラつかせてヌード写真を送るよう迫られたと主張する女性が複数人確認されてもいる。