F1、2023年に5つのコースでDRSゾーンを変更…オーストラリアは4箇所に増加

DRSを稼働させてバトルするアルファタウリのピエール・ガスリーとメルセデスのルイス・ハミルトン、2022年4月24日F1エミリア・ロマーニャGP決勝レースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1は2023年シーズンのカレンダーに並ぶ5つのサーキットについて、オーバーテイクを容易にするため、あるいはその逆に追い抜きのハードルを上げるべく、DRSゾーンに変更を加える。

統括団体の国際自動車連盟(FIA)は2022年シーズンの様々なDRSゾーンの分析に取り組み、検知地点とDRS作動区間の調整を含む変更案を2月21日(火)にロンドンで行われた今年最初のF1コミッションで承認した。

改定が行われるのは以下の5つのグランプリコースで、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットに関しては昨年のフリー走行時にのみ使用された4番目のDRSゾーンを導入する。

また上記とは別に、ショーの改善を目的として5つのサーキットがコース変更を行う事が確認された。

ジェッダ市街地コースは「コーナー進入時の視界性を可能な限り改善」するために「大幅な変更」が行われる。レイアウトそのものに大きな変化はないが、ドライバーの視界性確保のためにコーナー径を小さくしたり、バリアの位置を後退させるなどの対策が施される。

バクー及びマイアミのストリート・サーキットについてはイベント開幕までに路面が全面再舗装される。昨年初開催されたマイアミGPでは、何人かのドライバーがグリップ不足を訴え、バクーに関してはバウンシングの影響でルイス・ハミルトンが腰を痛めた。

オランダGPの舞台、ザントフォールトは「ピットストップ位置の間隔」が1.5メートル広げられる。

カタールGPの舞台、ロサイル・インターナショナル・サーキットは2年ぶりの復帰に向けてピットビルとパドックがリニューアルされる。

気になるのはこのリストにカタロニア・サーキットが含まれていない点だ。F1スペインGPの舞台は最終シケインを廃した新しいレイアウトでのレースが予想されていた。

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