F1無料配信:アロンソ対ベッテルの王座戦…2012年の最終ブラジルGP
F1は2012年シーズンの最終戦としてインテルラゴス・サーキットで開催されたブラジルGPの決勝レースを、4月25日(土)協定世界時14時、日本時間23時から公式サイトやYouTubeチャンネルを通して無料でストリーミング配信する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でカレンダーが凍結される中、F1はレースを渇望するモータースポーツファンのために、F1史に残る名勝負を無料配信する「F1 Rewind」を開催している。
2012年のブラジルGPは、70年に上るF1の歴史の中で最もドラマチックなレースの1つと言える。13ポイント差でチャンピオンを争うセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の対決がクローズアップされがちだが、このレースの見所は幅広い。
リードラップを刻みながらも優勝を逃したニコ・ヒュルケンベルグ。”裏技”を使ったコース復帰テクが失敗に終わったキミ・ライコネンの伝説的ドライブ。そして2009年に4年ぶりにF1に復帰したミハエル・シューマッハ(メルセデス)にとって、この年のインテルラゴスは2度目の引退レースであった。
2012年シーズンは開幕7戦のウィナーが全員異なっていたものの、シーズンを経てチャレンジャー達は次第に脱落していき、最終戦の舞台に残ったのはアロンソとベッテルの2人だけだった。ランキング4位につけていたルイス・ハミルトンの4勝に対し、僅か1勝ながらも3位の座を守っていた安定感抜群のキミ・ライコネン、そしてジェンソン・バトンとマーク・ウェバーの上位ランカー4名は、既にタイトル争いから脱落していた。
ポールポジションはハミルトン。アロンソのポジションに関わらず4位以上のリザルトで3度目のタイトルが確定するベッテルは4番グリッドに付いた。予選を8番手で終えたアロンソは「表彰台を獲得する可能性はまだ残っているし、降伏するつもりは更々ない」と言い放った。レースの行方や如何に?