F1名勝負を無料配信:2回目は2014年バーレーンGP「これを退屈と言う奴は間抜けだ」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受け、レースを渇望するモータースポーツファンのために企画された「F1 Rewind」。F1史に残る名勝負を無料配信するこの企画の2回目は、2014年のバーレーンGPだ。配信は3月28日(土)協定世界時15時、日本時間同日24時から。
レース後に、当時メルセデスの非常勤会長であった故ニキ・ラウダが「これがつまらないと文句を言う奴は全員馬鹿だ」と言い放ったとされる2014年のF1バーレーンGP。このレースはニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのライバル関係が新たな局面に入った事だけでなく、この先6年間のF1の行方を伺わせるものだった。
2.4リッターV8自然吸気エンジン時代が終焉を迎え、F1はこの年、1.6リッターV6ハイブリッド・ターボエンジンを導入した。ディフェンディング・チャンピオンのセバスチャン・ベッテルは、レッドブルと共に5連覇への挑戦をスタートさせたが、V6ターボはメルセデス一強時代の訪れを告げた。
2014年のF1バーレーンGPは、F1世界選手権レースとしての通算900戦目、開催10周年を記念して、夕刻にブラックアウトを迎えるトワイライトレースとして行われた。予選ではロズベルグがポールポジションを獲得し、ハミルトンが2番グリッド。2人はスタート直後のターン1から激しいサイド・バイ・サイドを演じ続けた。
新時代が始まったばかりとあって、開幕2戦では燃費管理とタイヤマネジメントがホイール・トゥ・ホイールのバトルを阻害した。その退屈さにスクーデリア・フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモロ会長は「まるでタクシーのようだ」と痛烈に批判したのだが、バーレーンでは…。
パストール・マルドナド(ロータス)に迎撃されたエステバン・グティエレス(ザウバー)を始め、5台がリタイヤを喫したこのレースの結末は如何に? 2014年F1バーレーンGPの無料配信は、F1のYouTubeチャンネルとFacebookページでストリーミングされる。