F1:1994年日本GPを22日に無料配信、シューマッハ対ヒル…タイトル懸けた雨の中の一騎打ち
F1は鈴鹿サーキットで開催された1994年の日本GP決勝レースを、4月22日(水)協定世界時18時、日本時間27時から公式サイトやYouTubeチャンネルを通して無料でストリーミング配信する。
イギリスGPでの黒旗無視による2度のレース出場停止処分および2度の失格処分にもかかわらず、ランキング2位のデイモン・ヒルの5勝に対してミハエル・シューマッハは8勝、86ポイントを引っさげて来日した。週末は初タイトルが懸かるシューマッハの5点リードでスタート。ランキング3位のゲルハルト・ベルガー(フェラーリ)は僅か35点と、選手権争いシューマッハとヒルの孤高の一騎打ちとなった。
ヒルにはもう後がなかった。鈴鹿を終えた時点で10点差以上がつくとシューマッハのチャンピオンが確定する。その意味では、グラハムの息子のミッションはシンプルだったと言える。当時は優勝が10ポイント、2位が6ポイント、3位が4ポイント…という配分で、上位6名にのみポイントが与えられるシステムであった。
セッション途中から振り始めた雨の影響で予選は途中で打ち切られ、暫定順位でスターティンググリッドが決まった。ポールポジションはシューマッハ。ヒルは2位に甘んじた。天候も、そしてレースの神も、決勝前の時点ではウィリアムズのドライバーを見捨てたかのように思われた。
アイルトン・セナの死を受けてウィリアムズのチームリーダーに就任した当時34歳のヒルは、不可能を可能にすることができるのだろうか? 鈴鹿初のF1ウェットレースの結果や如何に?