【F1】2018年 チーム別参戦ドライバーと契約状況一覧
ウィリアムズの残る一枠にロシア出身のセルゲイ・シロトキンが発表された事で、2018年シーズンに参戦する全てのチームのシートが確定した。昨年同様全10チームが参戦し、計20名のドライバーが世界最高峰フォーミュラ・レースの頂点を目指す。
昨年最終戦と比較してドライバー・ラインナップに変更があったのは、ウィリアムズとザウバーの2チームのみ。フェリペ・マッサとパスカル・ウェーレインが去り、代わりにシャルル・ルクレールとセルゲイ・シロトキンが加わった。日本人ドライバーは今年も不在。小林可夢偉がF1を去った2015年以降、日本人レーサーがいない状況が続いている。
Team | No. | Driver |
---|---|---|
メルセデス | 44 | ルイス・ハミルトン |
77 | バルテリ・ボッタス | |
フェラーリ | 5 | セバスチャン・ベッテル |
7 | キミ・ライコネン | |
レッドブル | 3 | ダニエル・リカルド |
33 | マックス・フェルスタッペン | |
トロロッソ・ホンダ | 10 | ピエール・ガスリー |
28 | ブレンドン・ハートレー | |
マクラーレン | 14 | フェルナンド・アロンソ |
2 | ストフェル・バンドーン | |
ルノー | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ |
55 | カルロス・サインツ | |
フォース・インディア | 11 | セルジオ・ペレス |
31 | エステバン・オコン | |
ウィリアムズ | 18 | ランス・ストロール |
– | セルゲイ・シロトキン | |
ザウバー | 9 | マーカス・エリクソン |
16 | シャルル・ルクレール | |
ハース | 8 | ロマン・グロージャン |
20 | ケビン・マグヌッセン |
2018年のF1に参戦するレギュラードライバー及びリザーブドライバーの情報を、昨年の成績や契約状況等と合わせて各チーム毎にまとめた。
メルセデスAMG・ペトロナス
© Mercedes-Benz Grand Prix Ltd. | 左:ボッタス、右:ハミルトン
ドライバー&コンストラクター4年連続制覇のメルセデス勢は、昨年と同じラインナップ。ルイス・ハミルトン(イギリス)は、ファン・マヌエル・ファンジオと並ぶ5度目のチャンピオンを、そしてバルテリ・ボッタス(フィンランド)は初のタイトル獲得を目指す。両者とも今季限りで契約が切れる。
昨年4割5分という驚異の勝率で9勝を挙げたハミルトンに対し、ボッタスは僅か3勝に留まった。移籍2年目のシーズンだけに、もはや言い訳は許されない。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
44 | ルイス・ハミルトン | 33歳 | 2018年まで | 1位 |
77 | バルテリ・ボッタス | 28歳 | 2018年まで | 3位 |
リザーブドライバーは、昨年限りでザウバーのシートを失ったパスカル・ウェーレインが務める。
スクーデリア・フェラーリ
© Getty Images / Red Bull Content Pool | 左:ライコネン、右:ベッテル
跳ね馬フェラーリ勢も昨年と同じドライバーラインナップ。セバスチャン・ベッテル(ドイツ)が2020年までの契約を有しているのに対して、グリッド最年長のキミ・ライコネン(フィンランド)は今季まで。下にはシャルル・ルクレールやダニール・クビアトが控えており、ライコネンにとっては最後のシーズンになる可能性が高い。
昨年の成績は、5勝を挙げたベッテルがランキング2位に対し、0勝に終わったライコネンが4位。ライコネンは2014年にフェラーリに移籍して以降、1勝も挙げておらず、最後に表彰台の頂点に上がったのは、ロータス時代の2013年開幕オーストラリアGPまで遡る。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
5 | セバスチャン・ベッテル | 33歳 | 2020年まで | 2位 |
7 | キミ・ライコネン | 38歳 | 2018年まで | 4位 |
テスト兼リザーブドライバーを務めるのは、昨シーズン途中でトロ・ロッソを解雇されたダニール・クビアト。
アストンマーチン・レッドブル
© Getty Images / Red Bull Content Pool | 左:フェルスタッペン、右:リカルド
英スポーツメーカーのアストン・マーチンをタイトルスポンサーに迎えたレッドブル勢。ドライバーに変更はなく、昨年と同じダニエル・リカルド(オーストラリア)とマックス・フェルスタッペン(オランダ)の実力派で挑む。
昨年1勝6リタイヤのリカルドに対して、フェルスタッペンは2勝7リタイヤ。マシンの信頼性が確保できれば、選手権争いに割って入る可能性がある。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
3 | ダニエル・リカルド | 28歳 | 2018年まで | 5位 |
33 | マックス・フェルスタッペン | 20歳 | 2020年まで | 6位 |
トロロッソ・ホンダ
© Jaime Fernandez Diaz / Red Bull Content Pool | 左:ガスリー、右:ハートレー
ホンダとの初めてのパートナーシップ締結によって、設立後初のワークス体制に湧くスクーデリア・トロ・ロッソは、昨年のスーパーフォーミュラで年間2位と健闘したピエール・ガスリーと、2015年と2017年WEC世界耐久選手権チャンピオンのブレンドン・ハートレーのコンビ。共に昨シーズン途中からのチーム加入であったため、今季が初のF1フル参戦となる。
昨年マレーシア以降の5戦に出場したガスリーの決勝最高位は12位、最終4戦に出場したハートレーは13位。開幕オーストラリアGPでのダブル初入賞に期待が集まる。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
10 | ピエール・ガスリー | 20歳 | 2018年まで | 21位 |
28 | ブレンドン・ハートレー | 28歳 | 2018年まで | 23位 |
マクラーレン
© HONDA | 左:アロンソ、右:バンドーン
ルノーとのアライアンスで名門復活を目指すマクラーレンは、17年目のシーズンで自身3度目のタイトル獲得に挑むフェルナンド・アロンソと、2シーズンを迎えるストフェル・バンドーンのラインナップ。アロンソの詳細な契約は公表されていないが、オプション付の一年と思われる。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
14 | フェルナンド・アロンソ | 36歳 | 2018年まで? | 15位 |
2 | ストフェル・バンドーン | 25歳 | 2018年まで | 16位 |
テスト兼リザーブドライバーは、ランド・ノリスが務める。
フォース・インディア
©ForceIndiaF1 | 左:ペレス、右:オコン
昨年3強チームに次ぐコンストラクター4位と大金星を挙げたフォース・インディアは、セルジオ・ペレスとエステバン・オコンの中堅&若手ホープのコンビ。昨年複数年契約に合意したとされるオコンは、少なくとも2019年までチームに留まるものと思われる。
ペレスの契約も公開されていないが、トップチームへの移籍を目論んでおり、2018年までの単年契約とみられている。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
11 | セルジオ・ペレス | 27歳 | 2018年まで? | 7位 |
31 | エステバン・オコン | 21歳 | 2019年まで | 8位 |
テスト兼リザーブドライバーは、ニコラス・ラティフィが務める。
ウィリアムズ
©williamsf1 | 左:ストロール、右:シロトキン
遅々としてラインナップを決定しなかったウィリアムズは、年明けの1月16日にセルゲイ・シロトキンの起用を発表。ランス・ストロールとシロトキンの若手ドライバーで18年シーズンを戦う。共に多額の資金を持ち込んでいるとされ、”ダブル・ペイドライバー”とも揶揄される。
ストロール、シロトキン共に契約年数は不明だが、史上最大のペイドライバーと目されるストロールに関しては、資金提供が続く限りシートは安泰と思われる。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
18 | ランス・ストロール | 19歳 | ? | 12位 |
未定 | セルゲイ・シロトキン | 22歳 | 2018年まで? | ルーキー |
テスト兼リザーブドライバーは、ロバート・クビサが務める。
ルノー・スポールF1
左:サインツ、右:ヒュルケンベルグ
2017年シーズンにコンストラクター6位と挽回しつつあるワークス・ルノーは、無冠の実力者ニコ・ヒュルケンベルグと、トロ・ロッソから引き抜いたカルロス・サインツの実力派コンビ。マシンやチームに慣れる間もない移籍直後にヒュルケンベルグに匹敵するペースを見せたサインツに注目が集まる。
両者共に契約年数は公開されていない。2016年に複数年契約を結んだヒュルケンベルグは、早ければ今季限りで契約が切れる。サインツは期限付きでのレンタル移籍となっており、いずれレッドブルもしくはトロ・ロッソに出戻る事になる。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
---|---|---|---|---|
27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 30歳 | ? | 10位 |
55 | カルロス・サインツ | 23歳 | ? | 9位 |
アルファロメオ・ザウバー
©Charles_Leclerc | 左:ルクレール、右:エリクソン
伊高級自動車メーカーのアルファロメオを冠スポンサーに迎えたザウバーは、首の皮一枚つながり辛うじて残留したマーカス・エリクソンと、フェラーリ育成ドライバーのシャルル・ルクレールのラインナップ。共に契約年数は公開されていないが、2018年限りの単年契約とみられる。
チーム所有者のロングボウ・ファイナンスS.A.は、エリクソンの支援者との関係が深いとされるが、フェラーリ資本が続々と流入している今、その発言力は限定的となりつつある。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
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9 | マーカス・エリクソン | 27歳 | ? | 20位 |
16 | シャルル・ルクレール | 20歳 | ? | ルーキー |
ハースF1チーム
© Haas F1 Team | 左:グロージャン、右:マグヌッセン
参戦3年目を迎えるアメリカの新興チーム”ハース”は、ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのドライバーラインナップを継続。エースドライバーのグロージャン、デンマークの実業家アンダース・ホルク・ポールセンからの資金援助を受けるマグヌッセン共に、詳細な契約年数は非公開となっている。
No, | 氏名 | 年齢 | 契約 | 前年成績 |
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8 | ロマン・グロージャン | 31歳 | ? | 13位 |
20 | ケビン・マグヌッセン | 25歳 | ? | 14位 |