レッドブル・リンクを周回するアルファロメオのキミ・ライコネン、2021年7月3日F1オーストリアGPにて
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

F1オーストリアGP:11名審議でリザルト変動、接触事故のキミ・ライコネン含む計3名にペナルティ

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F1オーストリアGPのスチュワードは決勝レース後の11名を対象とした審議を終えて、接触事故を引き起こしたキミ・ライコネン(アルファロメオ)を含む3名にペナルティを科す裁定を下した。

ライコネンはファイナルラップでフェラーリ時代のチームメイト、セバスチャン・ベッテルに対してターン5のアウト側から仕掛けた際に接触。AMR21とC41はグラベルに飲み込まれ、即時の十分な減速を促すダブルイエローが振られた。

当事者とチーム代表者の聴取、そして映像証拠の確認を経てスチュワードはライコネンに非があるとして、ドライブスルー・ペナルティと2点のペナルティポイントを科す裁定を下した。レース後であるためドライブスルーは20秒加算とされ、罰則ポイントは6点に達した。

またこの際に振られたダブルイエローを無視した疑いがあるとして計8名が審議となっていた件については、5位~9位の入賞圏内でフィニッシュした全員、つまりカルロス・サインツ、セルジオ・ペレス、ダニエル・リカルド、シャルル・ルクレール、ピエール・ガスリーに加えて14位のアントニオ・ジョビナッツィがお咎めなしとされた一方、ニコラス・ラティフィとニキータ・マゼピンには10秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティと3点のペナルティポイントが科された。

既にレースが終了している事から両者にはそれぞれレースタイムに30秒が加算され、過去12ヶ月間におけるマゼピンの累積ポイントは5点、ラティフィの累積ポイントは6点に達した。12点で1レースの出場停止が下される。

なおジョージ・ラッセルのターン4でのブレーキングに関してもお咎めなしの裁定が下った。

この結果、ライコネンは20秒加算を喰らいながらも、1.5秒前でフィニッシュしたラティフィが30秒加算となったため降格する事はなく、逆に最終15位に繰り上がった。

2021年オーストリアGP決勝最終リザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 71 1:23:54.543 26
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 71 +17.973s 18
3 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 71 +20.019s 15
4 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 71 +46.452s 12
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 71 +57.144s 10
6 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 71 +57.915s 8
7 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 71 +60.395s 6
8 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 71 +61.195s 4
9 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 71 +61.844s 2
10 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 70 +1lap 1
11 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 70 +1lap 0
12 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 70 +1lap 0
13 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 70 +1lap 0
14 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 70 +1lap 0
15 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 70 +1lap 0
16 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 70 +1lap 0
17 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 69 DNF 0
18 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 69 +2laps 0
19 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 69 +2laps 0
NC 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 0 DNF 0

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