角田裕毅、2度の過ちで2度の罰則「同じミスを繰り返さないようにしたい」
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はF1第9戦オーストリアGP決勝レースで、2度に渡ってピットレーン入口のホワイトラインを横切ったとして計10秒のペナルティを受けた。その影響もあり7番グリッドからスタートしたにも関わらず、ポイント圏外の12位でレースを終える事となった。
ダブルイエロー無視の疑いが掛けられているためリザルトはまだ確定していないものの、ピエール・ガスリーが9位フィニッシュした事からチームとしては僅かながらもポイントを得たが、期待を下回る得点であった事は間違いない。
車両パフォーマンス部門のチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリは角田裕毅のレースについて「2つのペナルティーを受けた事もあり、厳しい戦いを強いられた」と説明し「1台しかポイントを獲得できなかったのだから、今日の結果に完全に満足することはできない」と付け加えた。
1ストッパーが主流となった一方、ソフトタイヤスタートの角田裕毅は12周目と51周目の2度に渡ってピットストップを行い、どういう訳かそのいずれにおいても白線を跨ぐ形でピットレーンへと進入していった。
証拠映像を見直したスチュワードはイベントノート第19条2項への違反があったとして、各々で5秒ペナルティを科すと共に、スーパーライセンスに付帯するペナルティポイントを1点ずつ加算。累積4点に達した。
ピットレーン入口のホワイトラインを横切るという出来事はF1では稀であるものの、マシンの視界は悪く1度であれば理解できる。ただ2度に渡って同じミスを繰り返したのは驚きだった。
レースを終えた角田裕毅は「僕にとっては厳しい一日でした」と振り返った。
「決勝ではペースが上がらず、タイヤのマネジメントにも苦労しました。昨日の予選が良かっただけに悔しいですが、気持ちを切り替えて次のシルバーストンで同じ失敗をしないよう、今日の問題点を見直したいと思います」
白線を2度に渡って横切った一方、角田裕毅は最終周のダブルイエローに関しては遵守していたようで、第6戦アゼルバイジャンGPでの過ちを繰り返す事はなかった。バクーでのレースでは2度に渡ってダブルイエロー無視の疑いがかけられていた。
シュニッツェルはなしかな😔
何よりまたまた国旗を振ってくださった方々ありがとうございました! pic.twitter.com/JEXnCSUWnX— 角田裕毅/Yuki Tsunoda (@yukitsunoda07) July 4, 2021
なおレース前のドライバーズパレードでは、スタンドに日の丸を見つけて手を振り返す場面があった。