F1オーストラリア:ストロールと「集中力を欠いた」ピアストリが規定違反
F1オーストラリアGPのスチュワードは、4月1日(土)にアルバート・パーク・サーキットで行われたFP3で、ランス・ストロール(アストンマーチン)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に規定違反があったと判断した。
エンリケ・ベルノルディら4名から成る競技審判団はレースディレクターからの報告を受け、ストロールが速度超過違反を犯したとして、アストンマーチンに100ユーロ(約1万4千円)の罰金を科す裁定を下した。
セッション終了間際、ストロールは時速80kmに制限されたピットロードを時速80.1kmで走行。0.1km/hながらも制限速度をオーバーし、F1スポーティング・レギュレーション第34条7項に違反した。
セッション終了直後のスタート練習では、ピアストリが手順違反を犯した。
スタート練習についてレースディレクターのニールス・ヴィティヒはイベントノートの中で「チェッカーフラッグが提示された時点でコース上にいるクルマは、もう1ラップした後、ピットに入る代わりにグリッドに進み、プラクティススタートに取り組んでも良い」と記している。
イベントノートの規定に従い、チームはプラクティス練習に取り組む前に、もうラップ走るよう指示したが、ピアストリはこれに従わずにグリッドに着いた。
スチュワードによるとピアストリは「集中力を欠いて」いた事を「素直に」認めると共に、その行為によって「危険な状況を招いた可能性がある」ことを理解した。
スチュワードは過去の判例に従い、ピアストリを戒告処分(ドライビング)とした。