朗報!F1アブダビGP、追い抜き改善に向けコースレイアウトを変更…白熱の最終戦タイトル争い演出へ
ヤス・マリーナ・サーキットは13回目の開催を迎える2021年F1アブダビGPに向けて、コースレイアウト変更のための改修工事を行なう。アブダビ・モータースポーツ・マネジメントのサイフ・アル・ノイミCEO代理が明らかにした。
工事は間もなく着工との事で、12月10日~12日に予定されている今シーズンのアブダビGPまでに全ての準備を完了させる計画だという。
レイアウト変更の目的はオーバーテイクの促進とホイール・トゥ・ホイールの接近戦を増加させる事で、新たなコースレイアウトは観客やファン、ドライバーや国際自動車連盟(FIA)からのフィードバックを得てデザインされたという。
ヤス・マリーナ・サーキットは毎シーズンのF1最終戦という特権的立場を持つものの、オーバーテイクが困難である事からコース上のアクションは少なく、レースは例年、単調な展開となる傾向にある。
今シーズンはV6ハイブリッド・ターボ時代としては初めて、異なる2チームの2ドライバーによる熾烈なチャンピオンシップバトルが繰り広げられている。最終戦までタイトル争いがもつれた場合、予選を以て結末が見えてしまうといった事態を避ける上でもコース改修はファンにとって歓迎すべきものと言える。
実際アル・ノイミCEO代理は、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンによる一進一退のエキサイティングな選手権争いが続いている事に言及し、アブダビでの最終戦まで接戦が続いて欲しいと述べた。
具体的にどういった変更が行われるのか? アル・ノイミCEO代理は追って発表するとしたが、追い抜き改善を目指す上で可能性が高いのはバックストレート手前のヘアピン、ターン7と考えられる。
また昨シーズンは無観客レースとして開催されたが、アル・ノイミCEO代理は今シーズンのF1アブダビGPで観客を動員する事を発表。6月21日よりチケット販売を開始すると明らかにした。
なお今季はヤス・マリーナ・サーキット以外にも、スペインGPの舞台、カタロニア・サーキットやオーストラリアGPの舞台、アルバート・パーク・サーキットが改修を行っている。