91個目の優勝トロフィーを宙に投げるメルセデスのルイス・ハミルトン、2020年F1アイフェルGP決勝セレモニーにてcopyright Daimler AG

メルセデス:シューマッハと並んだハミルトン「想像以上に感慨深い」とボス、ボッタスのPUは無傷か

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メルセデスAMGペトロナスF1チームは、10月11日に開催されたF1アイフェルGP決勝レースでルイス・ハミルトンが今季7勝目、ニュルブルクリンクでの2勝目を挙げ、通算勝利数を91に伸ばし、ミハエル・シューマッハが持つF1史上最多勝記録に並んだ。

レース後のグリッドでは、ミハエルの息子ミックからハミルトンに対し、メルセデス時代にミハエルが被っていたヘルメットを贈られた。トト・ウォルフ代表は「フェラーリが選手権を制覇し続けていた頃のF1を思い出す。今我々は、彼らに追いつき、そしてルイスはミハエルの優勝記録に並んだ。想像していた以上に感慨深いものがある」と語った。

通算91勝目を祝いミック・シューマッハから手渡されたミハエルのヘルメット、2020年F1アイフェルGP
© Daimler AG / 通算91勝目を祝いミック・シューマッハから手渡されたミハエルのヘルメット

ポールシッターのバルテリ・ボッタスはレース序盤をリードしていたが、パワーユニットのトラブルで19周目にガレージにマシンを入れリタイアを余儀なくされた。エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは「トラブルの原因については現在調査中だが、初期の兆候から言えば、ハードウエアではなく電気系統の問題に見える」と説明した。

メルセデス・ベンツ・パワーは228回目のポイントを獲得し、エンジンメーカーとしては連続ポイント獲得記録を持つフォードに並ぶと共に、ハミルトンは総獲得ポイントを230ポイントとして、ランキング2位につけるボッタスとのポイント差を69に広げた。

メルセデス:F1アイフェルGP決勝

ルイス・ハミルトン決勝: 1位, グリッド: 2番手

これが意味するものを言葉にするのは難しい。子供の頃にマイケル(シューマッハ)がレースで勝ち続ける姿を見て、弟と一緒に遊んでいたレースゲームでマイケルを選んでいた事を覚えている。同じようになる事を夢見ていたけど、他のドライバーが彼の記録に迫るだなんて想像だにしてなかった。それが僕だなんて尚更だ。

彼の勝利数に匹敵するなんて夢にも思わなかったけど、夢は叶うんだね。信じられないような名誉だし、実感するには時間がかかるのだと思う。でも、この素晴らしいチームのみんなが懸命にプッシュし、その全て出し切ってくれなければ実現できなかった。

ファクトリーのみんなに心からの感謝を伝えたい。そしてマイケルに心からの敬意を払いたい。

タフなレースだった。スタートは凄く良かったけど、ターン2でのバルテリのディフェンスは見事だったから、その後はバルテリに勝つ方法を考えながらタイヤに気を配り、離されないよう付いていく必要があった。

バルテリが苦戦している姿を見ていたから、いずれチャンスが来ることは分かっていた。彼はその後、ロックアップした。

それからは徐々にギャップを広げていけたけど、そんな最中にセーフティカーが導入されたんだ。後ろにマックス(フェルスタッペン)がいたから、抑え込むために万全のリスタートを決める必要があったけど、何とか上手く退ける事ができた。

でも、最終盤にレッドブルが見せたペースを見れば分かるように、僕らは真剣勝負を強いられてる。

バルデリ・ボッタス決勝: DNF, グリッド: 1番手

フラストレーションが溜まるレースになってしまった。バーチャル・セーフティカーの最中にパワーを失い始めるまでは本当に楽しかった。スタートから最初の数コーナーにかけてのルイスとのバトルは素晴らしかった。彼に楽にやられる道理はなかった。

その後僕はターン1の進入でタイヤをロックアップさせてポジションを失い、早めのピットインを余儀なくされた。新品タイヤの感触が凄く良く、ひょっとするとアンダーカットできるかもって期待していた。まだチャンスは残されていた。

でもその後、かなりのパワーが失われてしまった。パワーユニットの何かのトラブルだと思う。原因を調べる必要があるけど、本当にツイてなかった。直せるかを確認するために数ラップほど様子を見てみたけど、どうにもならなかった。


次戦は2週間後、10月25日にアルガルベ・サーキットで決勝が行われるF1ポルトガルGPが控える。

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