フロントウイングの交換作業を行うアルファタウリ・ホンダのメカニック達、2020年F1アイフェルGP決勝レースにて
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ダニール・クビアト、接触でフロアに大ダメージ「アルボンとの事故でせいで僕のレースは台無しだ」

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F1アイフェルGP決勝レースを完走15台中15位という事実上の最下位で終えたアルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは「アルボンとの事故でせいで僕のレースは台無しだ」と述べ、憤りと失望を隠そうとはしなかった。

10月11日(日)にニュルブルクリンクで行われたF1第11戦アイフェルGP決勝では、18周目のターン14でコース外から戻ってきたアレックス・アルボン(レッドブル・ホンダ)に当てられる格好となり、クビアトのフロントウィングがコース上に脱落。予定外のピットインを強いられた。

フランツ・トスト代表はクルマの損傷具合について「特にフロアのダメージが深刻だった。アクシデント前までのパフォーマンスは消え去り、彼のレースは大きく損なわれてしまった」と説明した。

一件は審議の対象となり、スチュワードは事故の責任はアルボンにあるとして5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。アルボンはその後、ピエール・ガスリーと争っていた際に再びフラットスポットを作り、24周目にクルマをガレージへと収めた。

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターはリタイヤの理由について「トラック上のデブリによってラジエターが破損し、パワーユニットに異常が確認されたため」と説明している。

アルボンとの事故でせいで僕のレースは台無しだ

ダニール・クビアト決勝: 15位, グリッド: 13番手

今日は良い1日じゃなかった。アルボンと接触したその瞬間、僕のレースは台無しにされてしまった。彼が何をしたかったのかは分からない。でも僕はフロントウイングを失い、フロアとブレーキダクトに大きなダメージを負ってしまった。

フロントウイングがないままピットに向かわなきゃならず、低速で走らなきゃならなかったからタイムをロスしてしまったし、交換のためのピットストップにだって時間を取られたわけで、その後の僕にできる事は殆どなかった。

ダメージの影響でダウンフォースが著しく失われてしまったため、残りのレースは苦戦を強いられた。雨が降ってくれれば巻き返せるかもと期待していたけど、結局何も起こらなかった。

アルボンとのアクシデントが起こるまでは本当に力強いレースになると思っていただけに残念だ。本来ならもっと良い1日になったはずだからね。


10月11日(日)にニュルブルクリンクで行われた2020年F1第11戦アイフェルグランプリでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算91勝目を上げてミハエル・シューマッハが持つ史上最多勝利記録に並んだ。

次戦は2週間後、10月25日にアルガルベ・サーキットで決勝が行われるF1ポルトガルGPが控える。

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