ジャック・ドゥーハン、アルピーヌからの2025年F1デビューが決定…アカデミーから初の昇格
アルピーヌはF1第15戦オランダGPの初日を迎えた2024年8月23日(金)、2025年のFIAフォーミュラ1世界選手権シーズンに向けて、リザーブドライバーのジャック・ドゥーハンをフルタイムのレースシートに昇格させることを発表した。
オーストラリア出身の21歳、ドゥーハンは、アルピーヌアカデミーからF1に昇格する初のドライバーとして、ハースに移籍するエステバン・オコンの後任として、すでに契約が発表されているピエール・ガスリーとともに来シーズンのドライバーラインナップを形成する。
5度の500ccバイク世界チャンピオンである伝説的ライダー、ミック・ドゥーハンを父に持ち、2021年のFIA-F3選手権でランキング2位を獲得すると、2023年はアルピーヌのリザーブを務める傍らFIA-F2選手権で3位を獲得し、今季はフルタイムのリザーブドライバーとしてシミュレーター作業を通してチームに貢献してきた。
アルピーヌとのF1契約についてドゥーハンは、「本当に嬉しい。チームの上層部が信頼と期待を寄せてくれたことに本当に感謝している」と語った。
「準備と対応にはまだ多くの課題があるけど、次のステップに備えてできるだけ多くの情報と知識を吸収し、ベストを尽くすつもりだ」
「アルピーヌアカデミーの卒業生として、チームのレースシートに座ることができて本当に嬉しく思うし、夢の実現に向けてサポートしてくれた全ての人々に心から感謝している」
「家族にとっても誇らしい出来事だし、このチャンスを存分に楽しんで、陰ながら全力を尽くしていきたいと思っている」
ドゥーハンについて、ブルーノ・ファミンに代わって新たにチーム代表に就任したオリバー・オークスは、「私は2019年にジャックと共に仕事をしたことがあり、彼の持つ才能と可能性を十分に理解している。彼は裏で努力を惜しまないドライバーで、その献身はチーム全体にとって本当に価値のあるものだ」と語った。
「ピエールと共に、若いエネルギー、経験、純粋なスピードがうまく組み合わさったバランスの良いドライバーラインアップが実現した。今後も二人と共にクルマの開発を進めていき、チームをさらに上位に引き上げていくことを楽しみにしている」
ドゥーハンは2024年シーズンの残り期間もリザーブドライバーとしての役割を継続し、2022年型「A522」を使用した旧車プログラムを通して来季デビューに向けた準備を進めるともに、グランプリの週末はシミュレーターを使ってチームをサポートしていく。