2024年FIA-F1世界選手権第5戦中国GPのスプリントレースが4月21日(土)に上海インターナショナル・サーキットで行われ、予選4番グリッドのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が逆転のトップチェッカーを受けた。角田裕毅（RB）は16位という結果だった。

フェルスタッペンは19周のレースの9周目にルイス・ハミルトン（メルセデス）を交わしてラップリーダーに浮上すると、その後の10周で13秒ものギャップを築く大勝を飾って8ポイントを加算した。

グリッドインタビューに応じたフェルスタッペンは「最初の数周は大忙しだった！風向きが酷く代わり続けたせいでドライブするのが難しかった。（バッテリーの問題は）最初の数周だけで、一旦解決したらその後は問題なかった」と振り返った。

ポールシッターのランド・ノリス（マクラーレン）は1周目のターン2でハミルトンとサイドバイサイドとなり、アウト側で粘り続けた後、コースアウトして大きくポジションをダウン。6位でフィニッシュした。

フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）は終始トップ3を争う上位を走行していたが、16周目にカルロス・サインツ（フェラーリ）の強襲を受け、ラップを通して順位を入れ替える肉弾戦を展開。その最中に右フロントタイヤがパンクし、18周目にクルマをガレージに入れた。

両者のバトルを受け、その後方のセルジオ・ペレス（レッドブル）は漁夫の利のダブルオーバーテイクを決めて3位フィニッシュを果たした。

僚友サインツとのバトルの最中、ヘアピンでコース外に追いやられるような格好となった事でシャルル・ルクレール（フェラーリ）は無線で不満を漏らしたが、その翌周に追い抜きを決めて4位でフィニッシュした。

サインツのクルマにはアロンソとのバトルで負った接触によるダメージがあった。スチュワードはレース後、サインツとアロンソを召喚。アロンソに10秒のタイムペナルティと3点のペナルティポイントを科す決定を下した。

他がすべてミディアムを選択する中、唯一、ソフトタイヤを履いて11番グリッドに着いたジョージ・ラッセル（メルセデス）は、アロンソ転落の利を得てオスカー・ピアストリ（マクラーレン）に続く入賞最後の一枠、8位でフィニッシュ。1ポイントを獲得した。

周冠宇（ザウバー）は9位と、惜しくもポイント獲得とはならなかったが、予選で堅実な結果を出し、ピットストップを含めてレースをクリーンにまとめる事ができれば日曜の決勝で母国入賞のポテンシャルがある事を予感させた。

チームメイトに先んじて軽量化モノコックと新型フロアを使うエステバン・オコン（アルピーヌ）は4ポジションアップの13位フィニッシュと、誰よりも多く順位を上げた。逆に、ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）は6ポジションダウンの最下位19位と、最も多く順位を下げた。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1中国GPの公式予選は、日本時間4月20日(土)16時から上海インターナショナル・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第5戦中国GPスプリントリザルト

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