マックス・フェルスタッペンが予選Q3で1分33秒660を刻み、開幕5戦連続、5年ぶりとなる2024年FIA-F1世界選手権第5戦中国GPのポールポジションを獲得した。角田裕毅（RB）はスプリント予選に続いて19番手に終わった。

直前のスプリントレースで4番手からの逆転優勝を飾ったフェルスタッペンは、Q1、Q2を共にトップタイムで通過すると、Q3の1回目のラップで暫定ポールに立ち、最終アタックで自己ベストを縮めてレッドブルに通算100回目のポールをもたらした。

2番手には0.322秒差でセルジオ・ペレスが続き、レッドブルが上海インターナショナル・サーキットの最前列を独占した。フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）とランド・ノリス（マクラーレン）がこれに続いて2列目を確保した。

三つ巴の5番手争いは1000分の24秒差という接戦だった。オスカー・ピアストリ（マクラーレン）はシャルル・ルクレール（フェラーリ）を1000分の16秒差で交わして5番グリッドを持ち帰った。

カルロス・サインツ（フェラーリ）はQ2でクラッシュを喫して赤旗の原因を作り、ノーズやフロントウイングにダメージを負ったが、その後、セッションに復帰してQ3に駒を進め、チームメイトに1000分の8秒差の7番手タイムを刻んだ。

週末を通して好調を刻むザウバーのバルテリ・ボッタスはQ3進出と奮闘するも、ジョージ・ラッセル（メルセデス）が8番手、ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）が9番手と、ライバルに先行を許した。

予選Q1：角田裕毅とハミルトンが敗退

4月20日(土)に行われた決勝のスタートグリッドを決する争いは気温22℃、路面35℃のドライコンディションでスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード（白色）にC2、ミディアム（黄色）にC3、ソフト（赤色）にC4コンパウンドを持ち込んだ。

ダニエル・リカルドは右フロントブレーキに不具合があるとの報告を上げながらも14番手で次のラウンドに駒を進めたが、角田裕毅はチームメイトに0.303秒及ばず、スプリント予選に続いて19番手に終わった。

直前のスプリントで2位フィニッシュしたルイス・ハミルトン（メルセデス）は、ターン14でのミスが響いて18番手と衝撃のノックアウトを喫し、無線を通してチームに謝罪した。

周冠宇（ザウバー）は、15番手通過を果たしたペレスに惜しくも0.048秒届かず、16番手でQ1敗退を喫した。

アレックス・アルボン（ウィリアムズ）はペレスの走行を妨害した疑いがあるとして一旦、記録されたが、スチュワードはこれを不問とした。

予選Q2：サインツが赤旗クラッシュ

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、サインツが最終コーナーで外側のグラベルにホイールを落とし、コントロールを失ってスピン。右フロントからイン側のウォールに衝突し、残り6分44秒で赤旗が振られた。

フロントウイングを失ったもののサインツはその後、自走してガレージへと戻り、メカニックによる修復作業を経て、再びセッションに合流。ペレスに次ぐ3番手タイムでQ3進出を決めた。

ランス・ストロール（アストンマーチン）は、10番手通過を果たしたボッタスに0.069秒及ばず11番手で姿を消した。

ヒュルケンベルグはボッタスにコンマ1秒差をつけ9番手でQ3進出を果たした。6番手ラッセルからヒュルケンベルグまでは僅か0.058秒という激戦だった。

決勝レースは日本時間4月21日(日)16時にフォーメーションラップが開始され、1周5,451mの上海インターナショナル・サーキットを56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第5戦中国GP予選リザルト

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