2017年F1中国GP《FP3》結果とダイジェスト – フェラーリ ワンツー体制、マクラーレンホンダ下位に沈む
2017年F1中国GP3回目のフリー走行を制したのは、1分33秒336を記録したフェラーリのセバスチャン・ベッテル。0.05秒遅れてキミ・ライコネンが2番手、メルセデス勢は3番手と4番手に終わりフェラーリのワンツーという結果になった。
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マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは17番手、ストフェル・バンドーンは19番手という結果に終わった。
接戦必至のF1中国GP、フェラーリvsメルセデス
フェラーリのワンツーで幕を閉じた中国GP3回目のフリー走行。トップのベッテルから4位のハミルトンまでのタイム差は0.543秒。ただしハミルトンはアタックの際に大きくミスをしており、これがなければベッテルと同等のタイムになっていた可能性がある。
例年メルセデスは予選までエンジン出力を大幅に落として走行する傾向がある。予選と決勝では、メルセデスとフェラーリがかなり良い勝負を繰り広げてくれるのではないだろうか?
下位に沈むマクラーレン・ホンダ
事前に自ら苦戦を予想していたマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソがトップから2.5秒落ちの1分35秒912で17番手、ストフェル・バンドーンが2.8秒落ちの1分36秒221で19番手に終わっている。エンジンもさることながら、ここは低速と高速コーナーを持つテクニカルなサーキットであるため、高い車体性能が求められる。
大忙しのフリー走行
チームは初日の2回のフリー走行で計20分ほどしか走れておらず、マシンのセットアップもタイヤの理解も、そして新しいパーツの評価も全く出来ていない。3回目のフリー走行は僅か1時間しかなく、その後はすぐ予選となる。そのため各チームともに2台のマシンそれぞれに異なる役割を担当させつつ、予選シミュレーションとロングランを並行して行う必要に迫られた。
フロントタイヤに苦しむドライバー達
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ライコネン「フロントタイヤに苦しんでる」
ライコネンの悲痛な叫びが幾度となく無線に流れる。ここ上海インターナショナル・サーキットはフロントタイヤに厳しいサーキットとして知られており、特に左フロントタイヤに厳しいコースだ。タイヤマネジメントの重要性はいつもより高い。
今季より新しくなったピレリタイヤ、オーストラリアに引き続き耐久性の向上を印象づけた。メルセデスのバルテリ・ボッタスはソフトタイヤ13周目にラップタイムを更新。去年までには考えられなかったことである。オーストラリアでは30周以上走ったソフトタイヤで最速タイムが記録されるなど、著しくタイヤ寿命が改善されている。
ボッタスのT-ウイング壊れる
メルセデスのバルテリ・ボッタスのマシンに取り付けられたT-ウイングが走行中に脱落する場面があった。今季F1のトレンドの1つであるT-ウイング。リアウイングへ流れる乱れた空気を整流する効果があるとされ、上位チームの多くが採用している。
2017年F1第2戦中国GPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:33.336 | 20 | |
2 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:33.389 | +0.053 | 19 |
3 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:33.707 | +0.371 | 26 |
4 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:33.879 | +0.543 | 25 |
5 | 19 | マッサ | ウィリアムズ | 1:34.773 | +1.437 | 23 |
6 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:34.946 | +1.610 | 20 |
7 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:35.092 | +1.756 | 23 |
8 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:35.182 | +1.846 | 24 |
9 | 30 | パーマー | ルノー | 1:35.192 | +1.856 | 21 |
10 | 55 | サインツ | トロロッソ | 1:35.223 | +1.887 | 24 |
11 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:35.449 | +2.113 | 22 |
12 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:35.521 | +2.185 | 22 |
13 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:35.626 | +2.290 | 20 |
14 | 8 | グロージャン | ハース | 1:35.680 | +2.344 | 22 |
15 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:35.804 | +2.468 | 23 |
16 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:35.811 | +2.475 | 24 |
17 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:35.912 | +2.576 | 17 |
18 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:36.063 | +2.727 | 25 |
19 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:36.221 | +2.885 | 21 |
20 | 36 | ジョヴィナッツィ | ザウバー | 1:36.705 | +3.369 | 24 |
コンディション
天気 | 曇り |
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セッション概要
グランプリ名 | F1中国GP |
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セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | 上海インターナショナル・サーキット |
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設立 | 2004年 |
全長 | 5451m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |