2度の赤旗で走行時間が限られた2017年中国GPのフリー走行1
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2017年F1中国GP《FP1》結果とダイジェスト – 悪天候でヘリ飛べず2度の赤旗…走行時間20分

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気温13度、路面温度15度というコンディションの中、軽い雨の落ちる上海インターナショナル・サーキットでF1中国グランプリFP1が開催された。天候を原因とする2度の赤旗の影響で、90分のセッションの内ドライバーが走行できたのは20分のみとなった。トップタイムを記録したのは4周のラップを刻んだレッドブルのマックス・フェルスタッペンだが、先述の理由によりこの順位に意味はない。

2017年F1中国GP順位結果

小雨なのに飛べないヘリ

F1医療用ヘリコプター
©F1

F1グランプリ運営に際してコース待機を義務付けられている医療用ヘリコプター。悪天候のために、提携先の上海市内の病院にヘリが着陸できる見込みが立たなくなってしまったため、規定に従いセッション開始3分後に赤旗中断。残り43分でようやくセッション開始となり、多くのドライバーがインターミディエイトでコースイン。低い路面温度が手伝ってか、マシンを滑らせるドライバーが続出。ルノーのニコ・ヒュルケンベルグがグラベルにハマりVSCが出動。完全に抜け出せずヒュルケンベルグはここでセッション終了。

中国GPでグラベルにはまったルノーのニコ・ヒュルケンベルグ
©F1

2017年の中国グランプリでマシンを滑らせるロマン・グロージャン
©F1

残り20分程のところで再び赤旗。今度はサーキット地元の飛行場が閉鎖された影響でのセッション中断。結局、このままセッションが再開されることはなく、フリー走行は終了となった。各チームともに貴重な走行時間を大きく失う結果となった。雨量・路面状態ともにコンディションは決して悪くはなかったため、いずれの赤旗も視界不良が原因であったかと思われる。

この後行われるFP2、決勝の行われる日曜日も雨予想となっているため、再度の赤旗提示が懸念される。

2017年F1第2戦中国GPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:50.491 4
2 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:52.086 +1.595 7
3 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:52.507 +2.016 7
4 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:52.840 +2.349 5
5 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:53.039 +2.548 6
6 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:53.314 +2.823 4
7 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:53.520 +3.029 5
8 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:54.038 +3.547 7
9 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:54.664 +4.173 4
10 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:55.104 +4.613 8
11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:55.608 +5.117 6
12 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:57.445 +6.954 4
13 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 2:15.138 +24.647 4
14 36 アントニオ・ジョヴィナッツィ ザウバー・フェラーリ 2:15.281 +24.790 4
15 30 ジョリオン・パーマー ルノー 3
16 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 2
17 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1
18 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 2
19 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 3
20 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 2

コンディション

天気
気温13℃
路面温度15℃

セッション概要

グランプリ名 F1中国GP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 上海インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5451m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

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