レッドブルRB18を駆りジル・ビルヌーブ・サーキットを走るマックス・フェルスタッペン、2022年6月17日F1カナダGPフリー走行
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フェルスタッペン連取!降格懸念ルクレールは意味深ラン…セットアップ苦戦でペレス不振 / F1カナダGP《FP2》結果とダイジェスト

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2022年F1第9戦カナダGP金曜2回目のフリー走行が現地6月17日にジル・ビルヌーブ・サーキットで開催され、マックス・フェルスタッペンがFP1に続いてタイムシートのトップに立った。

2番手には1000分の81秒遅れでシャルル・ルクレールが、3番手には0.225秒遅れでカルロス・サインツが続き、1号車レッドブルRB18の背後には2台のフェラーリが並んだ。

ジル・ビルヌーブ・サーキットでフェラーリF1-75をドライブするシャルル・ルクレール、2022年6月17日F1カナダGPフリー走行Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ジル・ビルヌーブ・サーキットでフェラーリF1-75をドライブするシャルル・ルクレール、2022年6月17日F1カナダGPフリー走行

フェルスタッペンが最速を記録した一方、セルジオ・ペレスは1秒遅れの11番手と大きく遅れた。これについてチーム代表のクリスチャン・ホーナーは「基本的にはセットアップの違い」だと説明した。

「マックスはマシンバランスにかなり満足しているが、チェコはそうでもないようだ。ドライバーに合わせて調整している。マックスはフロントに対する要求が強く、チェコの方はパッシブでスムースなものを求めている」

前戦でのPUトラブルを経てルクレールはまだ、4基目のターボチャージャーを開封していないものの、2日目に向けて交換を行いグリッド降格を受ける可能性は高まっていると言える。

誰もが複数種のコンパウンドで周回を重ねた中、ルクレールだけはソフトタイヤのみでラップを続けた。後方スタートを評価するためのプログラムに取り組んでいた可能性がある。

続報:ルクレール、10グリッド降格

フェラーリのポーパシングはFP1よりも悪化した。サインツは「本当に酷い」と不満を訴えた。ホームストレートで様々なラインを試し、バンプが少ない箇所を見つけようと試行錯誤した。

終盤に雨到来の予報が出る中、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温25℃、路面37℃のドライコンディションでスタートした。時計の針が残り10分を切ると一気に陰り、上空一面を真っ黒な雲が覆ったが、幸いにも最後まで雨が振ることはなかった。

なお、コース上に空缶のような物体が確認されたためバーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入される場面があった。

雨雲が上空一面を覆うジル・ビルヌーブ・サーキットを駆け抜けるレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2022年6月17日F1カナダGPフリー走行2Courtesy Of Red Bull Content Pool

雨雲が上空一面を覆うジル・ビルヌーブ・サーキットを駆け抜けるレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2022年6月17日F1カナダGPフリー走行2

跳馬の背後には2人のF1ワールドチャンピオンが続いた。セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を交わしてトップからコンマ3秒遅れの4番手をマークした。

アルピーヌはFP1を含めてかなり期待できそうなパフォーマンスを見せているが、前戦でも初日に好ペースを披露しながら予選では後退しているだけに、2日目以降の競争力が注目される。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ)はジョージ・ラッセルを抑えて6番手につけた。レースカー重視のプログラムだろうか。パワーユニット全交換で最後尾スタートが決まっているチームメイトの角田裕毅は17番手でセッションを終えた。

マクラーレン勢はFP1に続いて2台のタイムが拮抗。ランド・ノリスが1000分の46秒差でダニエル・リカルドを9番手に抑えた。

速さはありながらも信頼性に欠けるアルファロメオは今回もトラブルに頭を抱えた。バルテリ・ボッタスは電気系統のトラブルが発生してガレージに戻り、修復してコースに出た途端、今度は油圧系統と思しき問題に見舞われ、走行僅か3周に終わった。

F1第9戦カナダグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間6月18日(土)26時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第9戦カナダGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:14.127 33
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:14.208 +0.081 32
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:14.352 +0.225 32
4 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:14.442 +0.315 35
5 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:14.543 +0.416 24
6 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 1:14.879 +0.752 34
7 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:14.971 +0.844 31
8 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:14.987 +0.860 30
9 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:15.033 +0.906 31
10 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:15.119 +0.992 32
11 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:15.167 +1.040 29
12 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:15.396 +1.269 34
13 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:15.421 +1.294 25
14 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:15.499 +1.372 34
15 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:15.516 +1.389 35
16 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:15.526 +1.399 31
17 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 1:15.567 +1.440 37
18 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:16.171 +2.044 30
19 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:16.509 +2.382 27
20 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 3

コンディション

天気晴れ
気温25℃
路面温度37℃

セッション概要

グランプリ名 F1カナダGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 ジル・ビルヌーブ・サーキット
設立 1978年
全長 4361m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

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