ジル・ビルヌーブ・サーキットを周回するフェラーリのシャルル・ルクレール、2022年6月17日F1カナダGPフリー走行1
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

F1カナダGP:シャルル・ルクレール、10グリッド降格が決定…更なるPU交換を実施

  • Published:

F1第9戦カナダGPの初日FP2を経て、シャルル・ルクレールが10グリッド降格ペナルティを受ける事が決まった。フェラーリは16号車に今季3基目となるCE(コントロール・エレクトロニクス)を開封した。

FP2で2番手を刻んだルクレールの走行プログラムは降格を示唆していた。誰もが複数種のコンパウンドで周回を重ねた中、ルクレールだけはソフトタイヤのみでラップを続けた。後方スタートからの巻き返しを想定したプログラムの一環だったものと思われる。

ルクレールはスペインGPでパワーユニットのトラブルに見舞われリタイアした後、前戦アゼルバイジャンGPでも同様の問題でレースを終えた。

バクーでのトラブルについてフェラーリは「修復不可能」である事が確認されたとして、ジル・ビルヌーブ・サーキットでの週末に先立ち、今季3基目となるICE、MGH-K/H、及び2基目のCEを新たに搭載したが、これで終わりではなかった。

FP2の終了後に国際自動車連盟(FIA)はルクレールが3基目のCEを開封した事を明らかにした。ジル・ビルヌーブ・サーキットは比較的オーバーテイクが容易で、グリッド降格による影響が少ない。

レギュレーションで定めれた上限2基を超えたため、ルクレールには10グリッド降格ペナルティが科されるが、これで終わりかどうかは分からない。

ターボチャージャーも同じ様に規定上限となる3基目に達しており、合わせて交換する事で更なる降格を消化する可能性も残されている。

F1カナダGP特集