ガスリー、フェルスタッペンの接触事故の詳細を説明「チームからの警告が遅かった」F1カナダGP《初日》
レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、6月7日(金)に行われたF1第7戦カナダGP 2回目のフリー走行で発生したマックス・フェルスタッペンのインシデントについて「チームからの警告が遅かったため、存在に気づいていなかった」と説明した。
FP2でタイム計測を行なっていたフェルスタッペンは、最終シケインに差し掛かった際、前を走っていた低速走行中のガスリーに急接近。フロントのダウンフォースが抜けてしまいアンダーステアに見舞われ、悪名高いチャンピオンズウォールに右リアホイールをヒットした。
幸いにもクルマの損傷は軽微であったが、アタックラップは中断を強いられ、マシンの確認のために予定外のピットインを余儀なくされた。この結果、フェルスタッペンはソフトコンパウンドでの計測が行えず13番手。ガスリーは12番手で初日を終えた。
ガスリー:F1カナダGP初日を終えて
ピエール・ガスリーFP1: 13位, FP2: 12位
今日は両方のセッションを使って大量のテストに取り組んだ。僕の方は若干ペースが不足しているから、明日に向けての改善策を見つけるために、今夜はデータ分析を頑張らなきゃね。僕らに限らず、ライバル連中もタイヤのデグラデーションが酷かったみたいだから、ひょっとすると、戦略次第で決勝レースが面白い事になるかもしれない。みんなが状況が同じだからね。
マックスに何が起きたのかは正確には知らないんだ。その事を知らされたのはかなりギリギリの段階だった。クイックラップのためにロマン(グロージャン)の後ろを走っていたんだけど、いざプッシュし始めた時に、チームから彼が5秒以内に迫ってるって言われたんだ。その後、彼が壁に接触したって聞かされた。僕は自分のラップの準備をしていただけだけど、後で詳細を確認してこの件について話をするつもりだよ。
明日もう1回フリー走行があるから、予選結果を予想するにはまだ早すぎるかな。今夜はやるべき事が山積みだしね。メルセデスやフェラーリと互角に戦えるかどうかは分からないけど、やれるだけの事をやってみるつもりだ。
初日をトップで締め括ったのはフェラーリ勢。シャルル・ルクレールが2番手セバスチャン・ベッテルを1000分の74秒差で退けトップタイムを記録した。3番手にはコンマ1秒遅れでメルセデスのバルテリ・ボッタスが続いた。
F1カナダグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間6月8日(土)24時から25時まで、公式予選は同27時から1時間に渡ってジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。