F1イギリスGP、「再開」と告げるもSC戻らずブーイング。FIAが混乱の真相を説明

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いったんはリスタートが告知されながらも、2026年F1第9戦イギリスGPの決勝レースがファイナルラップで再開されなかった理由について、国際自動車連盟(FIA)は「ソフトウェアのエラー」が原因だと釈明した。

レース終了まで5周というタイミングで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がストウ(ターン15)でスピンし、グラベルに突っ込んだため、セーフティーカー(SC)が導入された。

レースコントロールは、残り2周の時点でレースは再開されると宣言したが、ファイナルラップに入ってもSCはピットに入らず、そのままチェッカーフラッグを迎えた。シルバーストンに集まった17万5千人の観客からはブーイングが飛んだ。

システム異常が引き起こしたSC再開の誤報

FIAは、リスタートに関する規定そのものは正しく処理されていたと説明した。誤りは、規則上は再開できないにもかかわらず、「ソフトウェアのエラー」が原因で再開されるとのメッセージが表示されてしまった点だという。

残り2周の段階で周回遅れのマシンに対し、周回遅れを解消して隊列に戻ることを認めるメッセージが送られた。これは、レギュレーションで定められているリスタートのための要件だった。

FIAは声明を通して、「SC期間を規定する規則第B5条13項5号は、周回遅れのマシンに関する処理手順の後に、1周を完了しなければならないと定めている」と述べた。

「このプロセスはレースオペレーションによって遵守された。『Safety Car In This Lap[このラップでSCはピットイン]』のメッセージは、ソフトウェアのエラーにより誤って表示された」

マシ解任の記憶を呼び起こす結末

ファイナルラップがSC先導下で迎えた結果、期待された残り1周のスプリントレースは実現せず、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が今季初勝利を飾り、2位にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3位にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続く結果となった。

今回のSC再開をめぐる混乱は、F1にとって忘れがたい過去の一件を想起させる。2021年アブダビGPの物議を醸した幕切れだ。あの一件を受けてFIAは、レースの再開に関する規定と、周回遅れのマシンの扱いに関する手順を全面的に見直した。

2021年のアブダビGPでは、当時レースディレクターを務めていたマイケル・マシが、チーム側との基本合意を重視し、最終ラップでのリスタートを優先。周回遅れの一部のマシンだけが隊列への復帰を認められた。マシはこの混乱を経てFIAを去っている。

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