ボッタスが熾烈な争いを制し1000分の3秒差で最速、クラッシュによる赤旗も発生 / F1ブラジルGP《FP2》結果とダイジェスト
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グランプリ開幕初日を迎えたインテルラゴス・サーキット。2018年F1第20戦ブラジルGP金曜2回目のフリー走行が現地11月9日(金)に行われ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分8秒846を記録。2番手につけた僚友ルイス・ハミルトンを僅か1000分の3秒差で退け、初日をトップで締め括った。
3番手にはトップから0.073秒遅れでスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。午前のFP1に引き続きトップ3がコンマ1秒以内の接戦となった。4・5番手にはダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのレッドブル勢が続き、キミ・ライコネンが6番手という結果であった。
フェラーリとメルセデスはロングランでも印象的なペースを刻んだが、リアタイヤにはブリスターが発生。SF71Hにはグレイニングも出ており、燃料を積んだ状態でのマシンを改善する必要がある。ハミルトンも「何か対策しないとマズイ」と述べ、リアに不満を訴えていた。
FP1終了後に車両のオイルタンクにクラックが確認されたため、フェルスタッペンはセッション時間の半分を棒に振る事となった。このオイルリークについてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、前戦メキシコGPから発生していた可能性を指摘している。
トロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが44周を走り込みトップから1.484秒遅れの12番手。ブレンドン・ハートレーは46ラップを刻み、ガスリーから大きく遅れるコンマ4秒落ちの19番手に終わった。ガスリーはミディアムを、ハートレーはソフトのロングランを担当。ジョナサン・エドルズ主任レースエンジニアはセッション終了後、一発のタイムに満足感を示した一方で、ロングランペースを課題に上げた。チームは明日の2日目に、最新型スペック3エンジンを再投入する。
サンパウロ郊外に位置する金曜午後のアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェは、風が次第に強まり上空には黒い雲。天候の悪化が予想される中、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温21℃、路面34℃のドライコンディションでスタート。午前のセッションとは対照的に、2回目のフリー走行ではセッション開始と共にほぼ全ての車がコース上に出た。
開始10分、ルノー・スポールのニコ・ヒュルケンベルグがクラッシュ。最終コーナーの出口で脱出に失敗しマシンの右側2本のタイヤが芝生に乗り上げ、アウト側の鉄製フェンスに激突。右リアは大破した。
🚩 RED FLAG 🚩@HulkHulkenberg into the barriers at Turn 13#BrazilGP 🇧🇷 #F1 pic.twitter.com/oy7YT4MeB3
— Formula 1 (@F1) November 9, 2018
この事故によりセッションは一時赤旗中断。この様子をモニターで見ていたジェローム・ストール社長は激怒。ヒュルケンベルグは無事だったもののマシン損傷の程度は大きく、ギアボックス交換によるグリッド降格が懸念される。インテルラゴスは典型的なオールドサーキットであり、近代コースと異なり十分なランオフエリアが用意されておらず、一切のミスの余地はない。
ミッドフィールド最速を記録したのはハースF1のロマン・グロージャン。8番手シャルル・ルクレール(Sauber)を抑えて7番手につけた。チームメイトのケビン・マグヌッセンは9番手。ミラーが脱落するアクシデントがあったものの、ハースが一貫したスピードを示した。
K-Mag's wing mirror… minus the mirror #BrazilGP 🇧🇷 #F1 pic.twitter.com/xk7aY2yFCC
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ブラジル人ドライバー不在のグランプリを迎えたが、昨年までウィリアムズに在籍していたフェリペ・マッサや、同日来季ハースのテストドライバー就任が発表されたピエトロ・フィッティパルディらがパドックに姿を見せ、地元ファンの声援を受けた。
Right back at ya! 👍 Wouldn't be the same without you here, @MassaFelipe19 #BrazilGP 🇧🇷 #F1 pic.twitter.com/RSKCil8p1I
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ブラジルグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月10日(土)23時から、公式予選は同26時からインテルラゴス・サーキットで開催される。
2018年F1第20戦ブラジルGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:08.846 | 48 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:08.849 | +0.003 | 43 |
3 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:08.919 | +0.073 | 42 |
4 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:09.164 | +0.318 | 44 |
5 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:09.339 | +0.493 | 28 |
6 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:09.412 | +0.566 | 42 |
7 | 8 | グロージャン | ハース | 1:09.769 | +0.923 | 44 |
8 | 16 | ルクレール | ザウバー | 1:09.943 | +1.097 | 44 |
9 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:10.007 | +1.161 | 39 |
10 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:10.159 | +1.313 | 45 |
11 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:10.320 | +1.474 | 23 |
12 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:10.330 | +1.484 | 44 |
13 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:10.332 | +1.486 | 36 |
14 | 55 | サインツ | ルノー | 1:10.458 | +1.612 | 48 |
15 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:10.532 | +1.686 | 44 |
16 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 1:10.569 | +1.723 | 46 |
17 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:10.596 | +1.750 | 26 |
18 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:10.662 | +1.816 | 44 |
19 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 1:10.734 | +1.888 | 46 |
20 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:11.674 | +2.828 | 6 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 34℃ |
路面温度 | 21℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ブラジルGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | インテルラゴス・サーキット |
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設立 | 1936年 |
全長 | 4309m |
コーナー数 | 15 |
周回方向 | 反時計回り |