イギリスF3デビュー戦で3位表彰台を獲得したビリー・モンガー
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両足切断のビリー・モンガー、英国F3デビュー戦で3位表彰台を獲得!悲劇乗り越えF1目指す

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義足の18歳ビリー・モンガーが、3月31日(土)に行われたBRDCイギリスF3選手権のデビュー戦で見事3位表彰台を獲得した。モンガーは昨年4月、イギリス・ドニントンパークで行われたブリティッシュF4レース中に両脚を切断を迫られる大クラッシュを喫した。

今年2月、モンガーは名門カーリン・レーシングのフォーミュラ3マシンを使ったテストプログラムに参加。オウルトン・パークでのF3デビュー戦となった31日のレースを5番グリッドからスタートし、リーナス・ルンドクヴィスト、ニコライ・キアードに次ぐ3位でチェッカーを受けた。

モンガーがドライブしたタトゥース・コスワースのマシンは、ステアリングにエンジンスロットルが組み込まれた特別仕様となっており、義足でも制御可能なブレーキペダルが一つ備わっている。トロフィーを受け取るためにポディウムに上がったモンガーは熱烈な声援を受けた。

「やったね3位だよ!」とモンガー、喜びを顕にした。「カーリンレーシングとグレアム・チルトンのお陰だよ!心からのお礼と感謝を言いたい」モンガーを起用するカーリンは、元F1ドライバーのマックス・チルトンの父、グレアム率いるカプシクム・モータースポーツ・グループの傘下にある。

モンガーの感動的な復活に対してマックス・チルトンは「ビリーが成し遂げた事を心底尊敬する!今朝の予選と言い決勝での表彰台と言い、言葉が出ないよ」とコメントした。

競技中の不幸なアクシデントや病気の理由によって障害を負った人々が、そのハンデを乗り越え活躍する先例は数多い。2001年のCART中のクラッシュのために両足を失い、パラリンピックで金メダルを獲得したアレッサンドロ・ザナルティ。壊疽性筋膜炎で両手両足を切断され、2016年ル・マン24時間レースLMP2クラスで完走を果たしたフレデリック・ソーセ等、世界にはモンガーの希望の光となる英雄がいる。

モンガーは2020年ル・マン24時間レース参戦に向け準備を進めており、夢のF1デビューに向けて今も懸命に努力を続けている。