ガスリー、スパでのトロロッソ・ホンダの苦戦を予想「データ上では厳しい週末になりそう」
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2018年FIA F1世界選手権第13戦ベルギーGPに先立って、来季レッドブル昇格のニュース及びスパ・フランコルシャンでのレースに向けた抱負を語った。
レッドブル・レーシングは夏休み真っ只中の8月20日、ルノーへの移籍が決定したダニエル・リカルドの後任にガスリーを起用する事を発表。昨年のシーズン途中でF1デビューを果たしたガスリーは、参戦1年を待たずしてトップチームとの契約を締結した。
ベルギーGPの戦いの舞台となるスパ・フランコルシャン・サーキットはカレンダー最長の長さを誇り、エンジン全開率は75%~80%、平均時速は230kmにも達し、F1随一の超高速サーキットとして知られる。1周あたりの燃料消費量はカレンダー平均の約1.4倍と燃費に厳しく、パワーユニット側のパフォーマンスがラップタイムに大きな影響を与える。
レースに先立ってシミュレーターでスパ・フランコルシャンを走ったガスリーは「データ上で見る限りは厳しい週末になりそう」と述べ、トロロッソ・ホンダのベルギーGPでの苦戦を予想している。
スパでは厳しい戦いになりそう
ピエール・ガスリー
サマーブレイク中は、仲のいい友人や家族とゆっくり過ごしてたんだけど、そんな最中に、2019年シーズンにレッドブル・レーシングからF1に参戦することが決まって、僕にとって最高の夏休みになったよ。ダニエル(リカルド)がチームを去るというニュースを友達と見た数日後にヘルムート(マルコ)から電話があって、後任に僕が決まったと知らされたんだ。
本当に嬉しいし、すごくワクワクしている。2013年にレッドブルのプログラムに加わってから、ずっと夢見ていたことがついに実現したわけだからね。まだ今シーズンは残り9レースがあるから、F1にデビューさせてくれたトロロッソのために、全力を尽くしていくつもりだ。できるだけ良い順位でシーズンを終えたいね。
ギリシャへ旅行に行ってからフランスに戻り、残りシーズンに向けてエネルギーを充電したよ。友達と一緒にサーフィンやウェイクボード、サッカーやなんかをして太陽と海を存分に楽しんだ。ハンガリーGPが終わったあとは数日、ト レーニングをしない日もあったけど、その後から徐々にトレーニングを開始して、先週から本格的に体を追い込んでるんだ。残り9レースに向けて、万全の体調で臨みたいからね。
スパは僕の一番好きなサーキットなんだ。どのカテゴリーで走っていても本当に大好きだって思える位で、すばらしいトラックだと思ってる。ダウンフォース量が大きなF1マシンで走るのが楽しみだよ。後半戦の幕開けがスパで嬉しい。ここでは2016年のGP2シリーズ、それ以前のフォーミュラ・ルノー3.5でも優勝してるし、何かと良い結果に恵まれてるんだ。
何度かシミュレーターで走ってるんだけど、データ上では僕らトロロッソ・ホンダにとって厳しい戦いになりそうなんだ。でも、チャンスを逃さず戦えるよう、ベストを尽くすつもりさ。3週間ぶりにF1マシンのステアリングを握るのが今から待ちきれないよ。正直、夏休み中もずっとレースのことが頭から離れなかったんだ。友達とスポーツをして遊んでいる時も、何かしら競争になる要素を入れようとしてたくらいなんだ(笑)。競争が僕のモチベーションを高めてくれるんだ思う。レースウイークが始まるのが待ちきれないよ!
昨年のグランプリでは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝。予選でミハエル・シューマッハと並ぶ歴代最多ポールを獲得したハミルトンはセバスチャン・ベッテルに2.358秒の差をつけてトップチェッカーを受けた。3位表彰台にはレッドブル・レーシングのダニエル・リカルドが滑り込んだ。
F1ベルギーグランプリは日本時間2018年8月24日(金)18時から始まるフリー走行1で幕を開ける。