レッドブル、チーム史上最低位からの逆転優勝「まさに快挙、ホンダに感謝!」とホーナー代表
8月28日(日)に行われたF1第14戦ベルギーGP決勝で新たな記録を打ち立てた事を受けレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「まさに快挙!HRCに感謝したい」と述べ、事実上のパワーユニット(PU)サプライヤーであるホンダ・レーシングを称えた。
グリッド降格ペナルティを受け14番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、怒涛のオーバーテイクショーを披露して18周目にトップに浮上すると、ファステストラップのオマケつきで後続に18秒差をつける大逆転圧勝劇を演じてみせた。
英国ミルトンキーンズのチームは前戦まで、トップ6圏外からの優勝回数は僅かに1回のみであったが、ハンガリーGPでは10番グリッド、ベルギーGPではこれを更に下回る14番グリッドからの優勝を飾った。これはレッドブルF1史上、最も低いグリッドポジションからの勝利となった。
「これは我々にとって最大の快挙だ。これまで14位から勝利したことはなく、ファステストラップに加えてチェコ(セルジオ・ペレス)と共に1-2フィニッシュを決めた。まさに快挙だ」とクリスチャン・ホーナーは語った。
「マックスの優勝もファンタスティックだった。この週末は彼の独壇場だった。だがこれは、ここにいるみんなと、ミルトンキーンズにいるチーム全員の勝利なのだ」
「今日のようなパフォーマンスを実現するために、舞台裏では多くのハードワークが行われてきた。この勝利に貢献してくれたHRCにも感謝したい」
レッドブル・レーシングの計らいだろう。表彰台セレモニーでは、吉野誠パワーユニット・チーフメカニックがコンストラクター・トロフィーを受け取った。
2位にセルジオ・ペレスが入った事で、レッドブルはチーム史上21回目にして、イモラ、スペイン、アゼルバイジャンに続く今季4回目のワン・ツー・フィニッシュを達成した。
今季7回目のトップ2フィニッシュを挙げたペレスは、ドライバーズランキングでシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜き去り2位に浮上した。
また、ポイントリーダーのフェルスタッペンは後続との差を80点から93点へと拡大させた。フェラーリに対するレッドブルのリードは97点から118点にまで広がった。
8月28日(日)にスパ・フランコルシャンで行われた2022年F1第14戦ベルギーGPの決勝レースでは、14番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季9勝目をマーク。2位にチームメイトのセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位表彰台にカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込む結果となった。
ザントフォールト・サーキットを舞台とする次戦オランダGPは、9月2日のフリー走行1で幕を開ける。