バーレーン・インターナショナル・サーキットのパドックを並んで歩くフェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツ、2021年3月25日
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリ:昨年のイギリスGP以来初のダブルQ3進出…予想外の好成績に驚きのルクレール

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スクーデリア・フェラーリは3月27日(土)のF1バーレーンGP予選でシャルル・ルクレールが4番手、カルロス・サインツが8番手タイムを刻み、久し振りに2台揃ってダブルQ3進出を果たした。

マラネロが安堵に包まれた事は疑いない。単純比較はできないものの、前回のレースでは2台共がQ3に駒を進める事ができなかったのだから。

スポーティングディレクターを務めるローラン・メキーズは「2人共が最後まで進む事ができたのは昨年のシルバーストン以来の事で、良い予選になった」と一定の満足感を示した。

ただ一方で「ヒエラルキーの本当の姿が明らかになるのは3、4戦先の事だ」とも述べ、気を抜くことなく邁進し続ける覚悟が必要だと訴えた。

Ferrari:F1バーレーンGP予選

シャルル・ルクレール予選: 4位, FP3: 11位

ようやく予選ペースでの自分たちの立ち位置がハッキリした。この位置に付けるとは思ってもみなかったから嬉しい驚きだけど、地に足をつけて現実を見つめなきゃならない。何しろまだ今年一発目の予選だし、例外的なコンディションだったからね。

チームとしては、昨年からのステップアップに満足すべきだと思う。グリッドでこれだけ前に出られたのは素晴らしい事だ。

FP2とFP3ではクルマの感触が掴めず苦労したけど、かなり気合を入れて走行に臨んだから、予選では思い通りのラップを走れるって自信があった。

明日に向けても自信はあるけど、周囲のマシンはレースペースがかなり良い上にミディアムタイヤでのスタートだから、彼らを後方にとどめて置くのは難しいだろうね。

明日も風が強そうだから難しい戦いになると思うけど、それは誰にとっても同じことだから言い訳にはならない。

カルロス・サインツ予選: 8位, FP3: 6位

チームにとって本当にポジティブな一日になった。このポジションには満足して良いと思う。Q1ではマシンが止まってしまうという本当にショッキングな場面があったけど、幸いにも再び動き出して、ピットにたどり着くことができた。

あの状況から立て直すのは簡単じゃなかったけど、Q2は本当に良い感じだった。

Q3の最後のアタックラップは満足できないものだった。攻めてはみたものの、マシンへの理解が不足していたのか、まとめ上げる事ができなかった。でもまあそれも仕方のない事さ。

これまでのところはペースも良く、殆どミスらしいミスもないし改善し続けているから全体的には満足している。今後もこのマシンへの学びを深めて、ワンタイム・ラップでの自信をつけていきたい。

今回の予選を詳しく分析するのは来週に回して、今は明日のレースに集中したい。チームとの初めてのレースを楽しみにしている。ポジションを上げて、できるだけ上位でフィニッシュできるようにベストを尽くすよ。


ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン、3番手はバルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続く結果となった。

2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

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