
平川亮、順応し切れずブレーキングに課題も「プロとしての姿勢」を高く評価する小松礼雄―ハースVF-25初走行
2025年F1第4戦バーレーンGPのフリー走行1回目(FP1)が4月11日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、ハースF1チームのリザーブドライバーを務める平川亮がVF-25を初ドライブ。1分35秒261のベストタイムで17番手に入った。
今季のF1で平川は、ハースから4回のFP1出走が予定されており、今回はその初回。オリバー・ベアマンに代わり、アブダビでの昨年末のポストシーズンテスト以来初めてハースのマシンを走らせた。
セッションではエステバン・オコンと同様のプログラムを消化。まずはミディアムタイヤでのベース走行をこなし、その後ソフトタイヤへと交換。タイムアタックを実施した。オコンが5番手(1分34秒184)を記録した一方、平川はチームメイトから1秒遅れの17番手でセッションを終えた。
昨年の経験を活かし「すぐにリズムを取り戻せた」
「昨年ポストシーズンテストを経験していたことが大きかったです。すでにチームとも馴染んでいましたし、すぐにリズムを取り戻せました」と平川は振り返った。
先週末のF1日本GPでは、アルピーヌのリザーブドライバーとしてFP1に出走。鈴鹿サーキットでA525をドライブしたばかりだが、バーレーンのコンディションは鈴鹿とは対照的だった。
「先週と比べて路面温度がかなり高かったので、かなり難しいセッションになりました」と平川は説明する。
「正直、完全にクルマに順応するには時間が足りませんでした。それは少し残念ですが、それでも良い感触は得られましたし、チームに対してしっかりフィードバックはできたと思います」
この日、ハースはFP1とFP2を通じて合計93周を走行。平川はそのうち20周を担当し、今後に向けた貴重な経験を積むとともに、データ収集とフィードバックを通してチームに貢献した。
バルセロナに向けて「ブレーキング改善が課題」
チーム代表の小松礼雄も平川のパフォーマンスを評価。「ブレーキングには少し苦戦していたようですが、それ以外は非常に良い仕事をしてくれました」と語った。
「アブダビでのテストと同様、プロフェッショナルな姿勢で臨んでくれて、フィードバックも素晴らしかったです」
「バルセロナでの次のFP1に向けて、ブレーキング時の感触をどう改善できるか検討していきたいと思います」
平川は「クルマは良い方向に向かっていますし、この後もFP1に出走する予定なので、次に向けてはもっとしっかり準備できると思います」と締めくくった。
2025年F1バーレーンGPの初日FP2をトップで締め括ったのはオスカー・ピアストリ。ランド・ノリスが0.154秒差の2番手に続き、マクラーレンがタイムシートの最上位を独占する結果となった。
FP3は日本時間4月12日(土)21時30分から、公式予選は同25時から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。