2021年6月5日のF1アゼルバイジャンGPフリー走行3でバクー市街地コースを周回するアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー
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波乱必至…メルセデス依然苦戦、ガスリー最速でホンダ1-2もマックス痛恨事故 / F1アゼルバイジャンGP《FP3》結果とダイジェスト

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2021 F1第6戦アゼルバイジャンGP土曜3回目のフリー走行が6月5日にバクー市街地コースで行われ、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが公式予選を前に1分42秒251のトップタイムを記録した。

ガスリーは最終盤にソフトを履き、第1・第2セクターで全体ベストを記録。第3セクターは自己ベストに届かなかったものの、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスを0.344秒差で交わしてタイムシート最上位につけた。

ホンダエンジン勢としては前日のセッションに続き再び1-2体制を築く結果となった。なお角田裕毅が8番手タイムをマークした事で、3台がトップ10入りを果たした。ただ、角田裕毅と僚友ガスリーとのギャップは約1秒と大きく開いた。

グランプリ2日目を迎えた現地バクーは前日に引き続き好天に恵まれ、予選結果を占うセッションは気温27℃、路面54℃のドライコンディションでスタートした。

初日FP2で2台揃って6年ぶりにトップ10圏外に沈んだメルセデスは、巻き返しを目指しリアウイングを含めてセットアップを変更するも、依然としてQ2敗退の可能性が否めない厳しい結果に終わった。

ルイス・ハミルトンは最終盤にセクター3で全体ベストを記録して3番手タイムをマークするも、これは先行走行していたペレスの「モンスタートウ」による恩恵を受けたもので、ゲインを0.6秒と仮定すると実質的なポジションは9番手または10番手という事になる。なお上位2台はトウなしでの計測ラップだった。

実際、トウによるアドバンテージがなかった僚友バルテリ・ボッタスはセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールのアストンマーチン勢に先行を許す13番手に終わっている。ボッタスはセットアップ変更について「何の違いもなかった」と報告しており、昨夜の懸命の努力が実を結んでいない事を示唆した。

予選ではペース不足を補うために、Q1の段階からハミルトンとボッタスが互いにスリップストリームを与え合う戦略に出る可能性も十分にありそうだ。

RB16Bを「遂に理解した」とするペレスが好調を維持した一方、マックス・フェルスタッペンは自らのミスにより走行時間を大きく失った。

フェルスタッペンはセッション半分を消化したところで、悪名高いターン15で右フロントから壁に激突。サスペンションを破損した。

何とか自力でピットに戻ろうとしてマーシャルに駄々をこねたものの為す術はなく、車両回収のために赤旗が振られ、約10分間に渡って各車走行時間を失う事となった。痛恨のミス。フェルスタッペンはヘルメットを被ったままコース脇に座ってうなだれた。走行6周、15番手という結果となった。

同じ場所ではニキータ・マゼピン(ハース)も車体右側を壁に当て、フロントウイング翼端板を破損したが、こちらは無事にピットへと戻った。マゼピンは19番手を刻んだ僚友ミック・シューマッハからコンマ4秒落ちの20番手最下位でヘルメットを脱いだ。

予選を直前に控えてなおエアロテストに取り組んでいたのだろうか? レッドブル・ホンダは珍しい事にFP3になってなお、RB16Bの左フロント周りにフロービズを使用。データ取りに取り組んでいた。

前日にニコラス・ラティフィがオーバーヒートによってエンジン停止に見舞われたウィリアムズはこの日、残り10分を切ったところで、同じく今季2基目のニューエンジンを搭載するジョージ・ラッセルが「パワーがない、ギアを失った」と訴えクルマを降りた。レースコントロールはバーチャル・セーフティーカーを導入した。

ウォーターポンプからの水漏れという事で、チームはFP3を終えてラッセルのエンジン交換に着手した。

このアクシデントにより複数台が計測ラップを断念。各車、思うように周回数を稼げず、フェルスタッペンにとっては助け舟となった。

スクーデリア・フェラーリはこの日も好調で、シャルル・ルクレールが4番手、カルロス・サインツが5番手と、予選でのセカンドロー争いに向けて着実な仕上がりを感じさせた。

フェラーリと並び高い競争力が期待されていたマクラーレンは前日から一歩前進。ランド・ノリスがサインツに1000分の5秒差の6番手につけ、ダニエル・リカルドが10番手に滑り込んだ。

アルピーヌもQ3争いに有望なパフォーマンスを示し、フェルナンド・アロンソが7番手、エステバン・オコンが9番手タイムを記録した。

全3ラウンド、計1時間が予定される2021年F1アゼルバイジャングランプリ公式予選は、日本時間6月5日(土)21時からバクー市街地コースにて行われる。

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:42.251 16
2 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:42.595 +0.344 19
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:42.697 +0.446 16
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:42.778 +0.527 16
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:43.006 +0.755 17
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:43.011 +0.760 15
7 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:43.080 +0.829 15
8 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:43.244 +0.993 19
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:43.294 +1.043 15
10 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:43.557 +1.306 17
11 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:43.585 +1.334 13
12 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:43.682 +1.431 13
13 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:43.745 +1.494 16
14 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:43.826 +1.575 17
15 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:43.984 +1.733 6
16 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:44.054 +1.803 17
17 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:44.113 +1.862 11
18 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:44.434 +2.183 12
19 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:45.282 +3.031 17
20 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:45.711 +3.460 12

コンディション

天気
晴れ
気温
27℃
路面温度
54℃

セッション概要

グランプリ名
F1アゼルバイジャンGP
セッション種別
フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称
バクー市街地コース
設立
2016年
全長
6003m
コーナー数
20
周回方向
時計回り

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