ラティフィ、Newエンジン過熱で走行ロス…対照的にラッセルはQ2進出への自信得る / Williams
ウィリアムズF1チームは、6月4日(金)に行われた2021 F1第6戦アゼルバイジャンGP初日2回目のプラクティスでジョージ・ラッセルが17番手、ニコラス・ラティフィが18番手タイムをマークした。
週末に先立ってウィリアムズは今季2基目となるメルセデス製ニューエンジンを2台に投じたが、ラティフィは午後のFP2で換装したばかりのエンジンがオーバーヒートに見舞われ、走行時間を大きく失った。
ラティフィはターン15のランオフエリアで足止めされた後、後退してコースに復帰した直後「エンジンが死んだ」と訴え、走行わずか5周でコックピットを降りた。レースコントロールは車両回収のために赤旗を提示した。
車体パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは、停車している時間が長引いた事でパワーユニットのフェイルセーフが起動したためだと説明した。
ウィリアムズ:F1アゼルバイジャンGP初日
ジョージ・ラッセルFP2: 17位, FP1: 17位
厳しい1日だった。予想以上にライバルが速さを示していたけど、明日に向けて正しいセットアップを見いだせれば、ある程度タイムを稼げると思う。
まだプラクティスだから周回数を重ねてリズムを掴む事が重要で、今日は限界まで攻めて走っていたわけじゃないしね。明日のここぞという局面でキメられればと思ってる。
僕の目標はQ2進出だ。全てを完璧にまとめ上げる事ができれば可能なターゲットだと思ってる。そして何より、日曜日のレースは本当に面白くなりそうだね。
ニコラス・ラティフィFP2: 18位, FP1: 20位
他のクルマの邪魔にならないように道を譲ったものの、左への切り返しが足らず直ぐにコースに戻るができなかった。そこでリバースギアに入れてエスケープロードからコースに戻ろうとしたものの、パワーユニットがオーバーヒートしてしまい、損傷を防ぐための安全装置が起動してシャットオフしてしまった。
残念ながら僕のセッションはそれで終わってしまった。ストリートサーキットは特にだけど、可能な限り走行時間を失いたくないわけで、その意味では理想的とは言えない1日だったけど、何が出来るかを考えて最善を尽くしていきたいと思ってる。
チームとしての目標は変わらずQ2進出だけど、まずは明日のFP3での自分たちの立ち位置を確認する必要がある。
初日をトップで締め括ったのはセルジオ・ペレス。2番手にマックス・フェルスタッペンが続き、レッドブル・ホンダが1-2体制を築いた。3番手には低速で高い競争力を発揮するフェラーリのカルロス・サインツが続く結果となった。
F1アゼルバイジャングランプリ3回目のフリー走行は日本時間6月5日(土)18時から、公式予選は同21時から1時間に渡ってバクー市街地コースで開催される。