ホンダ新エンジン早くも故障か…お馴染みの光景が広がる / F1アゼルバイジャンGP《FP2》結果とダイジェスト
現地23日午後に行われたF1アゼルバイジャンGP2回目のフリー走行、フェルナンド・アロンソは今週末に投入されたばかりの新スペックのホンダエンジンが早くも音を上げたかのような発言を行った。セッション残り25分の所、新PUを搭載したマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソのマシンが白煙を吐いてコース上に停止した。
アロンソは、無線で「エンジン、エンジン」とだけ訴え、ヘッドレストを投げ捨てマシンを降りた。これまでに何度となく聞いたセリフ、そして見慣れた光景。その様子からは決して軽度のトラブルではないように見受けられた。アロンソはセッションを最後まで走りきることなく12番手でグランプリ初日を終えた。
ところがレース終了後、アロンソの発言とは裏腹に、マクラーレンのエリック・ブーリエは、今回のトラブルの原因はエンジンではなくギアボックスである事を認めた。アロンソほどのドライバーがギアボックストラブルをエンジントラブルと間違える事は考えにくいため、ミスリードを誘ったものとの見方が大勢を占める。
トラブルの原因はエンジンではなく”ギアボックス”、とマクラーレン
フェルスタッペンが初日の最速
グランプリ初日をトップで終えたのはレッドブルのマックス・フェルスタッペンであった。フェスティバルは、自身が午前中に記録した最速タイムを1秒048更新する1分43秒362をマーク、ただしセッションの締めくくりは残念なものになってしまった。終了間際の1コーナーに侵入したフェルスタッペンはマシンをスピンさせウォールに激突してしまった。
©F1
2番手にはメルセデスのバルテリ・ボッタスがコンマ1秒差で食らいつき、3番手にはボッタスの100分の1秒差でダニエル・リカルドが続く結果となった。
©F1
コースオフするマシンが多発
午前のフリー走行1と比較して、コースの表面環境は改善されたものの、急激に路面温度が低下したこともあり、ホームストレートエンドの1コーナー、超タイトな8コーナー等で、エスケープゾーンに逃れるマシンが多発。セッション残り40分の所で、ルノーのジョリオン・パーマーが、FP1でのペレスのクラッシュ同様8コーナーで右フロントをへし折った。これによりセッションは一時赤旗中断となった。
©F1
コース全長が6kmにも及ぶため通常ここでトラフィックを心配する必要はないのだが、至る所でマシンがオーバーランしてしまうため、ひっきりなしに黄旗が振られる状況となった。中でも、エスケープゾーンに非難中のセバスチャン・ベッテルにフェリペ・マッサが追随するような、珍しいシーンも垣間見られた。
2017年F1第8戦アゼルバイジャンGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:43.362 | 36 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:43.462 | +0.100 | 32 |
3 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:43.473 | +0.111 | 34 |
4 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:43.489 | +0.127 | 35 |
5 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:43.615 | +0.253 | 35 |
6 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:44.113 | +0.751 | 27 |
7 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:44.306 | +0.944 | 34 |
8 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:44.321 | +0.959 | 27 |
9 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:44.484 | +1.122 | 37 |
10 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:44.525 | +1.163 | 23 |
11 | 19 | マッサ | ウィリアムズ | 1:44.609 | +1.247 | 33 |
12 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:45.515 | +2.153 | 15 |
13 | 55 | サインツ | トロロッソ | 1:45.733 | +2.371 | 34 |
14 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:45.831 | +2.469 | 33 |
15 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:46.003 | +2.641 | 29 |
16 | 30 | パーマー | ルノー | 1:46.061 | +2.699 | 17 |
17 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:46.174 | +2.812 | 28 |
18 | 94 | ウェーレイン | ザウバー | 1:47.150 | +3.788 | 25 |
19 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:47.347 | +3.985 | 25 |
20 | 8 | グロージャン | ハース | 1:47.722 | +4.360 | 22 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 26℃ |
路面温度 | 40℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1アゼルバイジャンGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | バクー市街地コース |
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設立 | 2016年 |
全長 | 6003m |
コーナー数 | 20 |
周回方向 | 時計回り |