エリック・ブーリエ
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トラブルの原因はエンジンではなく”ギアボックス”、とマクラーレン

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日本時間の6月24日(金)22時から行われたF1アゼルバイジャンGPのフリー走行2、セッション終盤に煙を吐いてマシンを止めたフェルナンド・アロンソのマシントラブルの原因は、エンジンではなくギアボックスであると言う。

レース終了後、BBC Sport’sのチーフであるアンドリュー・ベンソン、ジャーナリストの米家峰起氏ら複数の情報筋が明らかにしたところによれば、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、エンジントラブルではなくギアボックスの故障である事を認めたと言う。

車にトラブルが発生した直後、アロンソは「エンジン、エンジン」と無線で叫び、エンジントラブルである事を示唆した。そのため、F1公式サイトをはじめとして各メディアは一斉にホンダエンジンのトラブルが発生したと報道、しかしながら、アロンソの発言とは裏腹に、今回の問題の原因はマクラーレン製のギアボックスである事が判明した。

白煙を上げるMCL32
©F1

ジャーナリストの柴田久仁夫氏は「アロンソのエンジンは、まったく問題ないそうな」とエンジンの無事を伝えている。エンジンを製造するホンダは、今週末のアロンソのマシンに新スペックのパワーユニットを投入、アロンソはFP2で342.4km/hの最高速度を記録し一時スピードトラップ3位の速さを見せていた。

ホンダの新PUがマクラーレンが想定する以上の性能を発揮したため、ギアボックスがこれに耐えきれなかったと思いたい所ではあるが、仮にそうであったとすると、新PUを使い続けた場合に決勝でのリタイヤは必至となるので、一概にこれを望むことも難しい。

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