エリック・ブーリエ
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ブーリエ「壊れたギアボックスはマイレージの蓄積した練習走行用」F1アゼルバイジャンGP 2017《初日》

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「エンジン、エンジン」フェルナンド・アロンソが、MCL32が白煙を巻き上げた原因はエンジンであると匂わせたため、F1公式サイトをはじめとする多くの報道機関が、ホンダエンジンのブローが発生したと伝えたが、時間を置いてエリック・ブーリエが発表したのは、マクラーレン製のギアボックスがトラブルの原因であったという拍子抜けするような内容であった。

記者会見の場でトラブルについて質問されたブーリエは、ただ一言「エンジントラブルではなくギアボックスの故障です」と語った。

バクー市街地コースでの2回目のフリー走行で、ホンダの新スペックエンジンを搭載したアロンソのマシンが煙を吐きコース上に停止した。待望の新型パワーユニットであっただけに、アロンソの無線を聞いた誰もが落胆と憤りを感じていたにも関わらず、マクラーレンは遅々としてその原因を発表しなかった。

23日金曜のF1アゼルバイジャンGP初日を終えたブーリエは、壊れたギアボックスは金曜のフリー走行専用のものであり、走行マイレージがかなり進んだものであったと釈明した。

マクラーレン:グランプリ初日を終えて

エリック・ブーリエレーシングディレクター

今週末がチーム全体にとって厳しいものになる事は分かっていました。フェルナンドは少しばかりアップグレードされたエンジンを試して良い兆候を得る事ができましたが、FP2でギアボックスを壊してしまいました。これは金曜走行用のギアボックスで、かなり走り込んだものでした。トラブルはありましたが、幾らかの改善を確認できています。

両ドライバーはグリッド降格ペナルティによって、最後列かピットレーンスタートを余儀なくされる事になるはずですので、通常とは少し違う事を試みて今週末の結果を最大限に引き出す必要があります。そこで我々は、いつもの金曜日のプログラムではなく、今日一日を少しばかり集中したテストプログラムに充てる事にしました。もちろん、我々はグランプリを諦めてはいません。ファンのため、パートナーのため、そして”さくら”やミルトンキーンズで懸命に働く仲間たちのためにレースをしなくてはなりません。

ですが、将来への有益な学びのため、ないしはより良い結果を成し遂げるために、我々は別のアプローチを採用し、幾つかの異なる方法を試す事を決めたのです。


ホンダF1の長谷川祐介によれば、アロンソのエンジンは無傷であり大きな問題は確認されていないという。また、改良されたICEは効果を発揮しており、データ上でその有効性が確認された事を明らかにしている。

ホンダF1長谷川祐介「新エンジンの有効性を確認、パワーが向上している」

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