
ローソン6番手で存在感「ホント、最高!」舞台裏での努力―掴んだレッドブル勢最上位
6月28日の2025年F1第11戦オーストリアGP予選で今季ベストの6番手を獲得したリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)は、久々の好結果に満面の笑みを見せた。
「すごい久しぶりな気がするよ!良い予選ができてホント、最高だ」
24歳のニュージーランド人ドライバーにとって、昨年のサンパウロGPでの5番手以来となる今回の結果は、4名のレッドブルドライバーの中での最上位でもあり、久々に存在感を示すものとなった。
舞台裏での努力が実を結ぶ
ローソンは2025年シーズン開幕に向けてレッドブル昇格を果たしたものの、2戦連続で最後尾をさまよい、僅か2戦でレーシング・ブルズへと“出戻り”。以降、自信を取り戻すために地道な努力を続けていた。
「僕らは裏側ですべてを見てるけど、正直、ここ数戦はクルマに良い感触を持っていたんだ。僕自身の調子も良かった」とローソンは振り返る。
「クルマに対しても、自分自身に対してもそうだし、より一体感をもって走れるよう、懸命に取り組んできた。速さはあったけど、なかなかそれが結果に結びつかなかった。だから今日はそれを示せて嬉しい」
前戦カナダGPやスペインGPでもプラクティスでは好調なパフォーマンスを見せていたが、予選でのリザルトに繋がらないもどかしい展開が続いていた。
今週末の好結果の要因について、ローソンは「予選ですべてが噛み合ったこと」と分析する。
「今週末はずっとマシンを細かく調整してきた。ミスしてる余裕なんてなかった。他のチームもどんどん追い上げてきているからね。今回はしっかり結果に繋げられて、本当に嬉しいよ!」
入賞に期待、ただし楽観はせず
今季ここまでのポイント獲得は、モナコGPでの8位入賞のみ。日曜日の決勝ではさらなる加点を狙う。
「ポイントが取れるといいね!ただ、タイヤのデグラデーションがかなりあるから、ロングランは楽じゃない。フリー走行でのロングランはまずまずだったけど、レース本番では他車に囲まれたりして状況も変わってくる。戦略も分かれるだろうしね」
一方で、ルーキーのチームメイト、アイザック・ハジャーはQ2で敗退し、日曜の決勝を13番手からスタートする。前戦カナダGPで4戦ぶりのノーポイントに終わっただけに、レーシング・ブルズにとっても明日のレースは立て直しに向けた重要な一戦となる。
2025年F1オーストリアGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)という結果となった。
決勝レースは日本時間6月29日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4318mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。