グラベルに飛び出たレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年F1オーストリアGPフリー走行2にて
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ホンダF1、パワーユニット順調に稼働「予選・決勝に向けセットアップを煮詰めていく」

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは7月3日(金)に行われた2020年シーズンのF1開幕を告げるオーストリアGP初日プラクティスを振り返り、4台に搭載されたパワーユニットは全て順調に稼働していたと説明し、グリッドを決する予選と日曜日の決勝レースに向けてセットアップを煮詰めていくと語った。

「スペック1.1」なる最新型エンジンが持ち込まれたレッドブル・リンクでのイベント。金曜午後に行われたセッションでレッドブル勢は、マックス・フェルスタッペンが8番手、アレックス・アルボンが13番手と奮わず、アルファタウリ勢はダニール・クビアトが12番手とトップ10圏内を見据えたが、ピエール・ガスリーは17番手でクルマを下りた。

Pos Driver Team Time Gap Laps
8 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:05.215 +0.911 41
12 ダニール・クビアト アルファタウリ 1:05.443 +1.139 34
13 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:05.453 +1.149 47
17 ピエール・ガスリー アルファタウリ 1:06.016 +1.712 51

打ち倒すメルセデスの背中は遥かに遠いが、8番手タイムに終わったフェルスタッペン曰く、タイム計測ラップはフロントウイングが壊れた状態で行われており、真のパフォーマンスを反映していないとの事だ。

予選・決勝に向けセットアップを煮詰めていく

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

待ち侘びたオーストリアGPが遂に始まりました。ライバルのマシンと共に、我々のクルマがサーキットを走行する姿が見られることを素直に嬉しく思っています。

今回のレースに際しては、パドック内の行動に多くの制約が課せられています。2チームに分かれる我々のメンバーが直接コンタクトできない等、やや不便な部分もありますが、普段と変わらずマシンを少しでも速く走らせるために作業を進めています。

また、サーキットには今までとは大きく異なる光景が広がっています。グランドスタンドをはじめ、全くファンの皆さんの姿がないのはとても寂しく感じます。

今日のセッションはパワーユニットとしては4台ともに大きな問題なく、スムーズな一日でした。さらにセットアップを煮詰め、明日以降の予選と決勝に臨みたいと思います。


初日をトップで締め括ったのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。2番手で僚友のバルテリ・ボッタスを0.197秒差で退けた。3番手には0.641秒遅れでレーシングポイントのセルジオ・ペレスが続く結果となった。

2020年F1オーストリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間7月4日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。

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