アルバート・パーク・サーキットのピットレーン出口とホームストレート、2023年3月30日F1オーストラリアGP
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2023 F1オーストラリア PU投入状況:フェラーリ全6台が早くも2基目、計12台が交換

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国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる発表を元に、2023年F1第3戦オーストラリアGPにおける各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

本家フェラーリのシャルル・ルクレールが今季初のPU交換ペナルティを受けた前戦を経て、アルバート・パーク・サーキットでは初日を前に4台のフェラーリPU勢が2基目のICE(内燃エンジン)を搭載した。

Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
セルジオ・ペレス 3 3
ジョージ・ラッセル 2
ルイス・ハミルトン 2
オスカー・ピアストリ 2
ランド・ノリス 3
バルテリ・ボッタス 2 2
周冠宇 2
ランス・ストロール 2
フェルナンド・アロンソ 2
ケビン・マグヌッセン 2 2
ニコ・ヒュルケンベルグ 2
アレックス・アルボン 2
ローガン・サージェント 2

この結果、アルファロメオとハースを含むフェラーリPU搭載車両6台全てが第3戦というシーズンの序盤にして早くも、年間割当数まで後1基に迫る状況となった。今季は史上最多の23戦が予定されている。

メルセデスのルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルは2基目のエキゾーストと合わせて、今季2セット目となるGBX C&C(ケース及びカセット)およびGBX DL(駆動系、ギアチェンジ、補助コンポーネント)に手を付けた。角田裕毅(アルファタウリ)もFP2に向けて2基目に交換した。

レッドブルは予選を終えて、ノータイム最下位に沈んだセルジオ・ペレス駆る11号車RB19に今季3基目となるES(バッテリー)とCE(コントロール・エレクトロニクス)を投入した。降格ペナルティが科されたが、同時にサスペンションを変更するなどパルクフェルメ違反を選んだため、ピットレーンからのスタートとなった。


V6ハイブリッド・ターボ導入10年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE(コントロール・エレクトロニクス)、ES(バッテリー)は各2基まで、そしてエキゾーストは年間8セットまでに使用が制限されており、超過した場合はグリッド降格ペナルティが科される。

F1オーストラリアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
レッドブル・ホンダRBPT M.フェルスタッペンVER 1 1 1 1 1 1 1
S.ペレスPER 1 1 1 1 3 3 1
フェラーリ C.ルクレールLEC 2 1 2 1 2 3 1
C.サインツSAI 2 1 1 1 1 1 1
メルセデス G.ラッセルRUS 1 1 1 1 1 1 2
L.ハミルトンHAM 1 1 1 1 1 1 2
アルピーヌ・ルノー E.オコンOCN 1 1 1 1 1 1 1
P.ガスリーGAS 1 1 1 1 1 1 1
マクラーレン・メルセデス O.ピアストリPIA 1 1 1 1 1 1 2
L.ノリスNOR 2 2 2 2 1 1 3
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 2 1 1 1 1 1 2
周冠宇ZHO 2 1 1 1 1 1 1
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 1 1 1 1 1 1 2
F.アロンソALO 1 1 1 1 1 1 2
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 2 1 1 1 1 1 2
N.ヒュルケンベルグHUL 2 1 1 1 1 1 1
アルファタウリ・ホンダRBPT N.デ・フリースDEV 2 2 2 2 1 2 2
角田裕毅TSU 1 1 1 1 1 1 1
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 1 1 1 1 1 1 2
L.サージャントSAR 1 1 1 1 1 1 2

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