アルピーヌA521を駆り公式セッションデビューを飾った周冠宇、2021年7月1日F1オーストリアGP
Courtesy Of Alpine Racing

フェルスタッペンやノリスを例に、アルファロメオが周冠宇のF1ルーキーイヤーを楽観視する理由

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アルファロメオのF1チーム代表を務めるフレデリック・バスールはマックス・フェルスタッペン(Red Bull)やランド・ノリス(McLaren)を例に、周冠宇のルーキーイヤーを楽観視している。

中国人初のF1ドライバーとなる周冠宇(ジョウ・グアンユー)は2022年シーズン唯一のルーキーだ。バルテリ・ボッタスのようなベテランをチームメイトとするアジア人ルーキーという点で昨年の角田裕毅(AlphaTauri)と似ている。

今季はプレシーズンテストが3日間から6日間へと戻されるものの新世代マシンが導入されるとあって、周冠宇は十分な準備期間を経ずにバーレーンでの3月の開幕に臨む事になる。

唯一の新人という事に加えて4名のワールドチャンピオンがエントリーするなど今季グリッドの競争力は高く、バスール代表はRacingNews365とのインタビューの中で困難な道程になる事を認めつつも、周冠宇に期待を示した。

「我々はF1が困難なチャレンジである事を認識しているし、今年は全く新しい車両を走らせる事になる」とバスール代表。

「テスト時間は限られており、ドライバー1人あたりに換算するとテストは3日間しかない。だが彼は器用だし、取り組み方がうまい」

バスール代表は周冠宇がF2で「合理的かつ体系的」にアプローチしていたと指摘。ヒンウィルのファクトリーでも「様々な点で非常に冴えた」行動を見せていると説明し、今季は「結果に対するプレッシャーを課さず、成長のための時間を時間を与えるつもりだ」と語った。

更に、2021年のF1ワールドチャンピオンを含む近年の若手ドライバーを例に挙げ、テスト時間が限られながらもシミュレーターを上手く使ってルーキーイヤーに備えてきたとして、周冠宇も同じように上手く適応するはずだと主張した。

「マックスは大したバックグラウンドもなしにF1に入ってきた。シャルル(ルクレール)は初年度に上手くやってみせた。ジョージ・ラッセルやランド・ノリスも最初のシーズンを上手くこなした」

「昔とは異なり今はシミュレーターというツールがあるし、それと同時に20年前と比べて、今の若いドライバー達は遥かに成熟している」